マジックインムーンライト 2014
60点



インチキ魔術師コリン・ファースの前に
本物の霊能力者エマ・ストーンが現れる...




ウディ・アレン監督作品です

1928年の南フランスのコートダジュールを
舞台にした
結構ベタベタなラブコメディになっていました

例のごとく心地の良い音楽と
小気味の良い会話
そんで小洒落たレトロな美術と

このはもう
ウディ・アレンは蕎麦屋的な
安心感ありますよね


そして今回も恋と愛と破局を
たゆたいながら

霊能力と出会い
己の歪んだアイデンティティの鎧を
ゆっくりゆっくり脱いでく
コリン・ファース

ってのいう展開もなかなか面白くて

世界を股に掛ける天才魔術師が
じわじわゆさぶられていくのは
彼の早口セリフのおかしみもあって
微笑ましかったです


エマ・ストーンも
南仏バカンスな衣装や
深く被った帽子とか
なんだか新鮮で愛くるしいですし

霊能力を発揮する時は、ピタッとカメラがとまって
エマ・ストーンの雰囲気、空気が変わっていく
ギャップみたいなのもまた
よかったです


ただ今回は恋と愛とで
たゆたう感じがねー、、

ちょっとそんなにたゆたってないというか
ちょっと動いただけ
みたいな

メインの男と女の心の変化の幅が小さかったように感じて
そこが少し物足りなかったです
話もなんとなく先読みできちゃいますし...


コリン・ファースとエマ・ストーンが
いる画面ってのも目に優しい
コートダジュールバカンス映画でした〜