カフェ・ソサエティ 2016
75点


1930年代のハリウッドで
コネを頼りに働くジェシーアイゼンバーグ



制作費
3000万ドル

世界興行収入
4400万ドル

とコケてますが
80歳ウディ・アレン監督の作る

舞台は違えど
ラ・ラ・ランドです

本物のラ・ラ・ランドは
同じ年に作られて
4億4600万ドル稼いでますが

僕はカフェ・ソサエティが好きです


1930年代のハリウッドが
実際どんなか全くわかりませんが

映画業界の裏側トークは雰囲気だけでも
楽しいし
レトロな衣装美術
手際の良いナレーション
でサクサク行けますし

主人公のハリウッド恋愛も
ちゃんと会話をさせて、
駆け引きをして、ご飯を食べて

と恋愛ロジカルがあるので
とてもよかったです


そして
突然ギアチェンジをする後半が始まるんですが

ここのギアチェンジも
特に説明なくシームレスなんですけど
監督が
観客を信じてるのわかるし

手際いいなあと


恋と愛と破滅

の狭間をゆらゆらしている人たちが
それぞれの決めた立ち位置で

夢を語り、夢から覚め、
再び夢を語るというのは

ラ・ラ・ランドより
味わいが深いし
痛々しいし
せつないし
愛しいし

人生のままならなさ


ヴィジュアルの華やかさでも見劣りしないし
もっと評価されるべき良作だと思います


おじいちゃんが作ったからって
舐めてんのか!
しかもこれ96分て
おじいちゃん、キレキレじゃないですか


舞台はロサンゼルスじゃありませんが
間違いなくラ・ラ・ランドより
ラ・ラ・ランドな映画でした〜!