
判決、ふたつの希望 2018
80点
レバノンに住むトニーさんと
パレスチナからレバノンに難民として逃げてきたヤセルさんの喧嘩...
第90回アカデミー外国語映画賞ノミネートの
レバノン産の映画です
監督は
タランティーノの撮影助手やっていた
ジアド・ドゥエイリさんです
レバノン、パレスチナ、イスラエルと
いまも混乱が絶えないややこしい情勢が
舞台なので、
しかもレバノン映画とか退屈しそうだなあ
なんて
思っていましたが
真逆も真逆で
小さな争いを入口に
個人の過去、アイデンティティをさぐる
するどい法廷闘争
さらには
宗教紛争、難民差別、といった
世界全体に、根深くあるどうしようもない
問題をなんとか解決したい!
そういう、願いのようなものが込められた
エンタメとしても、
社会派としてもバキバキに面白い
法廷モノでした
背景はとにかくややこしいですが
主演2人の関係だけ、なんとなく掴んでおけば
話はわかります
レバノンの抱える歴史は
映画の中で手際よく語られますが
もう少し知りたいという人は
町山ともひろさんの解説記事が非常にわかりやすいのでそちらを読んでみてください
で、で
法廷闘争は
本人達も望んでいなかったような
裁判官も揺らぎ、傍聴席も、
町も国も、歴史も揺るがす
とんでもない方向に進んでいきますが
決してこれ、他人事じゃないよなと
差別という普遍的な問題に対して
見逃しがちな視点を、
判決を通じて、映画を通じて
突きつけてくれる、
そんな優しくも力強い傑作でした~