お米とおっぱい。 2011
60点



お米とおっぱい、どちらがこの世から無くなるとすれば、どちらを無くすか?
の議論が今始まる...




カメラを止めるなの
上田慎一郎監督の2011年の自主制作映画です
DVDは2018年に発売されました


登場人物をいきなり感情爆発させがち、
わざとらしい台詞言わせがち
というインディーズ映画あるある
だらけですが

お米かおっぱいか、の
心底どうでもよい議論は
マクロな意見、ミクロな意見を取り入れ
思いがけない方向へ展開していき


さらには
議論に参加させられた
見ず知らずの5人の男達の
アイデンティティまでも深く抉る
深く傷つける議論、

というか不毛な口喧嘩に発展していくのが
意外にも楽しかったです


僕は断然おっぱい派なのですが
映画の中で論じられる
米派からの鋭いツッコミ、指摘には
決意が揺らぎ

オッパイ派の論説にはそうだそうだー
と同調し

米かおっぱい、かのパワーバランスのゆらぎに、
悔しいかな
真面目に見てしまいました


上田監督ならではの、
''見てくれるひと全員に全てを伝えたい''
という優しい作家性も
やっぱり感じましたし

あるひとつの出来事を通じての
関係の変化というのも
味わうことができました


映画サイトの低評価に惑わされず
今後、
間違いなく邦画をひっぱっていくだろう
上田監督の
優しさに触れられる映画でした〜