孤狼の血 80点 2018


昭和63年
広島のヤクザと渡り歩く役所広司(警察)




凶悪、
日本で1番悪い奴らの
白石和彌しらいしかずや監督

原作は
柚木裕子の同名小説です


ど頭から

指切ったり、
大便してる豚の肛門写したり
超攻めまくりの
ギンギンの任侠モノでした


ヤクザ同士の一触即発な抗争状態を
未然に防ごうと画策する
広島弁の役所広司の演技と

生々しい暴力描写は
とても見応えがありました


明らかに違法な取り調べや
ヤクザとのズブズブの関係は

ディテールの細さもあって
リアルな熱が伝わってきました


松坂桃李演じる若手刑事の
観客と同じ倫理観、
正義感溢れる目を通しながら

役所広司の黒い正義感、
存在、目的が

果たして何なのかを徐々に知る
濃厚な展開は


コンプライアンスの名のもとに
いまでは失われてしまった
義理人情、人と人との繋がりの大切さを
僕らにも教えてくれてる気がしました


人探しをベースにした
白い正義感よるパラーバランスの崩壊、
痴情のもつれによる抗争
といったわかりやすいストーリー

も情報量豊富で楽しかったですし



ライター、ノート等の小物を活かした
上手な伏線も

出てくる役者全員素晴らしかったです


白いだけの正義感では
決して捌けない


たくさんの血と汗が染み込んだかのような
黒いシャツに身を包んだ
役所広司の黒い正義感に酔いしれる

超力作!任侠映画でした〜