でーれーガールズ 2015
65点


高校時代とその三十年後の
2人の女の子...




勝手にふるえてろの
おおくあきこ監督

原作はこちらファンなのに未読
原田マハの同名小説です


高校時代の閉塞感
でもこの友達ひとりいれば無敵

しかも学校一の美少女との
ハートフルな交流これどうなると思いきや


そう来たか、という

唯一無二と思っていた
全幅の信頼を感じていた友人の
ほんの一瞬の言動で
それまでの世界がすべて壊れるような
あの感覚

あのゆらぎ

そしてそのわずかな揺らぎが
30年という時間の経過を経て
どんなことになってるのか

ホントに胸が痛かったです


女子高の
ありそうでなさそうな
ディテールを面白おかしく生き生き
描いたかと思いきや

現代パートはキャスト含めての
思いっきりいじわるな演出は
彼女がなんか喋る事に
いたたまれない気持ちになるの

監督も、
原作もさすがだなあと思いました

この調子だと
原作精神的にキツそうなので
よむかわかりませんけども



ラストが少し冷静になってみると
とんでもないことになってるので
そこがかなり致命的な減点ポイントになっていました

あそこが自然なセリフ廻しで
あの場面に溶け込んでるのに
ホントに伝えたい人には
グサッと刺さるようなことになってればなあとか

ちょっと気になる所もありましたが



おおくあきこ監督ならではの
ブラックコミカルな女性描写が
随所冴え渡る青春映画でした