
悪魔を見た 2013
70点
妻を殺されたイ・ビョンホンが
殺人鬼に復讐を誓う...
キム・ジウン監督の
血が血を呼んだ
容赦のない復讐劇
殺人鬼役のチェ・ミンシクの常軌を脱した
怪演が光る、
というかおぞましすぎて直視できない場面
何度もありました
アクション映画というよりは
バイオレンス表現に重きを置いた
狭い場所で舞う血飛沫や
敵をとっ捕まえてからの
拷問ではないただ痛めつけるだけの
純度の高い暴力描写はもちろん
他の映画ではあんまり見ない
もろなエロビデオや
人の大便を普通にガッツリ映しちゃったり
という
見たくないものをド直球で見せてくる
迫力圧力は尋常じゃないものがありました
強い復讐心に見える
けれど実はグラグラな主人公の
モチベーションと
復讐される側のフラストレーションが
社会規範や法律の世界の外で
何度もぶつかり
血生臭く形を歪めていくのは
非常に見応えがありました
(何度か目を伏せてしまったんですけどね…)
悪魔を見た、というタイトル
はたして復讐の行く先に
誰がどんな悪魔を見たのか
そして
その悪魔はどこに住んでしまったのか...
を考えると背筋が凍る思いです
相変わらずの
警察の無能さと
皆の身体の頑丈さは置いといて
とんでもない熱量で
観客を何度も殴りつけてくるような
むき出しの悪意に襲われたような
映画でした〜