
15時17分パリ行き 2018
70点
電車内でのテロを防いだ3人の若者...
88歳!
クリント・イーストウッド監督が
前作、前々作、全前々作
に引き続き実話ものです
ボケるどころかキレッキレの
構成と
事件の本人起用するという超実験的な映画に
なっておりました
主演3人の幼少期からはじまり
青年になり
それぞれの人生を歩み始め、という
全体の緩いくらいの流れの中に
ときおり挟まれる列車テロの
ぶつ切りのひとコマが挟まれるという
緩急と
緊張感の付け方が
すばらしいなと感じました
もちろんスラムドッグミリオネア的な
全部が全部
事件の解決に繋がるわけではありませんが
3人が友達になったから
サバゲーをしたから
戦争に興味があったから
それぞれ進路を選んだから
そこで学んだから
3人の繋がりを保ったから
3人で旅行に行ったから
旅行であれこれ悩んだから
と
確率にすることが出来ないような
些細な出来事の積み重ねと
本人たちの意思の資質が
人生における
ほんのわずか
ある一点に集約し
人命を救う、という
監督が撮り続けているように
勝手に考えていますが
これ以上ない
人生の肯定
だと感じました
終盤の
この映画にしかできない
虚構と現実が混ざる
とんでもないシームレスな演出だったり
迫力ある列車シーンだったりと
色々と見応えたっぷりな
94分
異色ドキュメンタリサスペンス映画でした