
聴覚障害者児童に対する性的暴行に裁判を起こす
韓国にトガニ法なる法律の見直しをさせるまでに至った問題作です
転任した学校の異様な空気の表現、
双子、鏡、階段の不気味装置の数々
逃げ場のない舞台に終始震えていました
手話で真実を語るという方法が
とても効果的で
子どもの手話を通訳するシーンが
何度かあるんですけれど
手話そのものの動きと
手話の字幕と
手話をする最中に子どもが発する言葉にならない声と
事実を知った通訳者の顔と
通訳者の逡巡と
通訳者の言葉と
物凄く重層的に意味を持たせて事実を語るのがほんとに見事でした
裁判所に場所を移してからも
法廷での論戦と法廷の外でのアレコレと
法廷モノの良いエンタメ要素もきちんと組み込まれているので、
扱うネタがネタなので身構えてしまうかもしれませんが
普通に楽しめます
ここらへんのバランスは
韓国映画さすがだなと思います
どうしようもない闇で
勇気を出して一緒に声をあげることの
当たり前さ、苦しさ、難しさを
伝えようとする
胸糞悪いですが良作社会派サスペンスでした