飛行機事故を起こした管制官と遺族の日々...




とんでもない事故を起こし
自分の抱えれる責任の限度を
ゆうにこえてしまい
心も家族も壊れてしまった男と

事故により妻と娘を突然失った男と

ふたりの崩壊後の日常を
じわりじわりとイヤーな感じに描きます

飛行機事故の瞬間などの
派手な画面アクションはありませんが


起きてしまう事故の大きさが桁違いで
けれど仕事してる人ならわかるだろう

この手のミス全然してるよみんな...
仕方ないけど仕方ないけど
これはキツすぎるという
オレだったら...


という仕事ミスしたときの
あの汗、と過去を変えられないことの
辛さを凝縮させたような感覚を
味合わせてくれます


やりばのない怒りと悲しみと喪失感と

どうしようもない罪悪感から
自分を守るための方法とが

交錯するあのシーンは
人間のもつ狂気というか
得体の知れない悲しみがありました


地味すぎる暗すぎる辛すぎますが
上映時間の短さもあり
ずっと胃がキリキリと痛むような映画でした