
終戦間際、人間魚雷回天の搭乗員になった野球部エースの並木...
映像化すると恥ずかしいようなシーンの連発ですが、
その当時はそうした常軌を逸した
恥ずかしいような言動があったのかもしれないなと
思うと、胸が痛くなります。
飛行機より安価で
命中率も高いだろう、という
アホすぎる理由で採用された非人道的な兵器に乗り込む人の
本音と建前が徐々に壊れていき
なに本当の自分の気持ちかわからなくなる、わからなくさせる軍の教育は
とても忌々しいものだけど、
うっすらと今の日本にも生きてるよなこれ...と考えてしまうあたり
日本の教育、労働の根幹にある
''何か''が恐ろしいです
回天より人の命を軽んじて、
機体トラブルにも罵詈雑言虐待を浴びせ、
なんなら生きていることを叱責して
と
なんにも知らない
なんにも分からない
国の上層部の息のかかった糞軍人どもには
心底絶望しました。
それすらも
今の日本にどこか名残を感じてしまうあたり
この国もまだまだだなと思うし
この回天戦で、戦争で散っていった方々の思い、事実は
語り継いでいかなければならないし
今後、誰も2度と
同じ思いをさせてはいけないと
強く願う
そんな1冊でした