コンビニで働く、独身ブサイク女性...。




芥川賞作品です。
これは、日本版ハートロッカーでした!

コンビニバイトの細かいディテールをこれでもかと描きつつ、
同時に社会人としての、独身女性としての、日本人としての在り方をつらつらと独特の語り口で展開していく。

縄文時代から現代の男女の役割、
ムラの掟の話は破綻しているようで、
かなり納得する部分が多かったし、

なんなら私もムラ寄りの考え方ということを再度認識しました...。

けど仕方ないよね、そういう枠組み、ルールが敷かれちゃってるんだからさ。

女性進出

出生率下がる

ってのは統計見ても明らかだしよお。



...という現実の話がメインではありません。

一ページ目から感じていた「あれ、この女、ズレてやがる」という違和感が徐々にある1点に集約されていき、

誰しもが疎む「こんな年してコンビニバイトかよ、よくやるわ」の差別をふっとばしていくハートロッカー的なお話になるとは...。

もしくはコンビニバイトしてる人みんな宝くじあたった人説もあるんだけど笑

けどなあ、この人どうなるんだろうか感は否めません笑

正社員に誘われないところをみると
実際たいしたことないのかなあ、
この話自己完結話かなあと、

話はシンプルで短く(読書100分くらいかな)、
主張もぐいぐいくるので、飲み込みやすい小説でした。