大学時代の友人が人を殺した、匿うべきか、それとも





という人情味あふれるベタ話に何層にも味を重ねて独特なタッチのサスペンスに仕上がっています

いつ集まってもあの時の同じ話で盛り上がれる同期との関係が歳食ってじわじわ瑞々しさがなくなってしまう寂しさと、

けれど、味気ない今の自分が嫌であの頃が好きであいつらを愛おしく思う気持ちの描写がたまらん...

あだ名とか一生あのままなんだろうな笑


そこに出てくる性同一性障害という問題、おいおい、アイツ実は○○だったのかよ、おいおい、あの時のアレっておい...
という思い出揺らぎに、
犯人匿うサスペンス&半人追う友人って...

おもしれーーーだろこれは
警察動きイマイチだったり、新聞記者動きキレキレだったり、あいつ自分の心の動き全然把握してねーのかよだったりと、ツッコミどころもありますが、それは些細なもの

恋愛用語ではなく、「こっちの気持ちが相手に伝わらない辛さ、寂しさ、もどかしさ」な色んな片想いがあって、切ねえなあ...。

もっと頼ってくれよ、信頼してくれよ...


都合いい箇所はやっぱりあるけど、内容盛りだくさんなので責められません笑

ちーと長めですが、すらすら読めましたよ