ベンチャー企業の人事部奮闘記!



就活を雇う側から描いた職業小説、
なのだけれど、肝心なところが掘りきれていない。

就活のテンプレ化、採用方式、採点方式などはさらっと浅めに描いて、
就活生からの企業イメージの誘導(ほぼ2ちゃん)に熱を注ぎすぎている感が。

脱サラ作家やら、猫カフェやらと風呂敷広げてみたけど、うまく結実してないのが、良くない。

作家さんはどういう気持ちで脱サラしたのか、モチベーションはなんなのか、好きなこと嫌いなことがはっきりしないので、
「何がしたいのよ...お前さん」となるし、

猫カフェに関しては、暗喩が変な方向にネジ曲がっていて、それでいいんかいと、
人間とアレルギーは違うだろと。


たまに鋭い人間の嫌らしい優越感心理突くけど、朝井リョウ何者のようにヘドロのような気持ち悪さは無い。

基本的には勝ち組就活生と安全圏人事しか出てこないので、負のオーラが無い。

仕事もネット監視と人事的生温い仕事ばかりなので、当然か。


身を粉にして一度しかない就活を
何百何千という学生を選り好む採用と

もっともっと
その人を否定し、採点することの意味と
それに答えられる学生の思考回路なんかを掘り下げて欲しかった。

2ちゃん描写ばかりやないすか。。


同居人との喧嘩→なんでこの会社入ったの?とか!
猫カフェ→なんでこの猫こんなに欲しいんだろ?とか!
面接→自分の汚い人生を綺麗に語り出すとか!
採用→内定辞退の電話からの心情吐露とか!
もっとダイナミックなのあるだろ!


うーん。
読みやすいけど、中身は2ちゃんと一緒で薄ですよ