鴨ノ木製麺という食品メーカーを舞台に繰り広げられる人情系職業小説!!




これだよこれ!
読みたかったやつ!
食品メーカーといえど、職業小説といえど、営業マンだけが主役じゃない!

派遣もいれば工場もいれば、販売促進マンだって働いてるのよ!

各人の視点をめぐり、次第に見えてくる鴨ノ木製麺の姿と、別の角度から見た登場人物の姿に、本を読む手が止まりません!

間口が広いけど、ディテールは細かいし伝わる感心。
フォークリフトやらパッケージやら仕事小物がええ仕掛けになって、深みとなって楽しませてくれる!
これぞ職業小説の真骨頂なんじゃないですか?

ひとつの仕事をいろんな人が支えてるんだよなあ。


大胆な展開と、偏見にはっと気付かされ、終盤には思わず熱い塊がこみあげてくる。

各章は一見短編ですが、薄く上手に有機的に繋がっていますので、順番どうり読んでくださいな


トイレのポツポツ、
うーん。美は細部に宿るのですね