大学のルームメイトが望まない妊娠をしてしまった。非合法な中絶をしようと主人公はホテルの一室を予約する…。
うーん…
娯楽映画からは程遠い、したこと作文な映画。
フランス映画(ルーマニア?)ならではの極端な長回し、ほどんど無意味な長い会話が多く、強烈な眠気を誘う。
舞台は1987年のルーマニア。チャウセスクの独裁政権下で人口倍増計画的なものがあったらしく、避妊、中絶は違法となる。とくに中絶は妊娠期間によっては殺人罪にも問われる。
そんな時代のお話。
長回しは確かに退屈だけど、誰かの目線に長いこと立つことで、その人物をより深くとらえられる(らしい笑)。
独裁政権下らしいリアルな描写の数々もさることながら、一番効果的だったのが、夜道に主人公の呼吸と犬の鳴き声の長回しで、普通の映画じゃ味わえない感覚がわずかあった。(←ちょっと感動)
ラストシーンもあっさりシニカルで良し
主人公の懐の深さがハンパないけど、あの友情は長く続くのかしら…