二人の子供と妻と暮らす佐々木竜平(香川照之)はリストラされたことを家族へ言えないでいた…




夜中1時に見はじめたのに思わず引き込まれてしもた。
「空中庭園」からユーモアを吸い取り、そこへ社会の闇を注いだ感じの出来。

なんの変哲もなく見える四人の家族も蓋を開けてみると、それぞれが厄介な問題を抱えて、日々悩んでいる。

リストラをきっかけに歯車の狂った家族の行く末が気になってしょうがないのはもちろん、映画のどこを切り取っても深読みできるような奥行きがあって、いくらでも楽しめちゃう。

さらに役者がまじで強い。
香川照之に小泉今日子だぞ…

香川照之が怒鳴り散らすシーンなんか、こっちまで怒られてるみたいで思わず息を殺してしもたし。

小泉今日子は小泉今日子で、絶望を必死に隠して、幸せなフリをする妻役を超絶な落ち着きで演じる。

話自体は平凡なのにこんな静かな威圧感がある映画作れるなんて非凡すぎるわ

日本のこの空気感は海外の人に伝わるのかな…