バレエ白鳥の湖、二種類の白鳥を演じなることになったメンヘラダンサー





完全にサイコホラーでした。
本当にありがとうございました。

と言い切りたいトコだけど、そんな一筋縄でもいかないのがこの映画。

親の呪縛、コーチの過度な要求、ライバルの存在。
そしてなにより自分がわからなくなってしまう不安。

それらを組みあわせてまざまざと見せ付ける過程が痛々しすぎる。

にしてもなんでこんなに痛いんだよ・・
の疑問はすぐにわかる。

「主観」がおおすぎるのよ。この映画は。
自分はどんな人間かが主観、鏡を通じて見えすぎてめっちゃ痛い。

プラス、フリかたの演出がうまいのよなあ。
足元のアップとかされたら、もうだめだろ・・不安すぎる。
心臓弱い人が見たら貧血必死なレベルだと思われ。



けど、なにを思ってかこの映画、監督の趣味かわからんけど、
悪=エロ、みたいな考えがちーと単一的な気がしたなあ。

「考えるな、感じるんだ。そう・・・セクロスのようにな」

みたいな比喩が個人的にはちーと乗り切れなかったかしら。


そーんな不安道中ためた脚が最後炸裂するんですよ・・。
文字通り身の毛のよだつような演出も含めて鳥肌必死!

ナタリーさんがんばりすぎだろ・・・どんだけ役に入れ込んでるんだ・・。


いやーはかなくも力強いってのはこういうことなんだな。
逆もしかりかな・・。