首筋に☓マークつけて斬り殺すやつってどうよ?













黒沢清監督ですよ・・。



なんだか乾いた仕上がりのサイコホラー。



霊とか基地外の湿っぽいホラーではないのね。





かなり解釈の仕方が多いとは思うのだけれど、



監督が表現したかったのは、殺人までの距離感だと思うよ。



ちょっと御幣があるか。





悪意までの距離感って言ったほうが落とし込めるかな。







だれもが誰かを殺したいと思う衝動があるのよ。実際。



思い出してみてよ。どんな些細なきっかけでも。





でもその衝動を理性やら社会的道徳観でブレーキをかけてるわけね。



そのブレーキがストレスにつながるし、決して健康的なものではない。



なんで自分の衝動を殺さなきゃいけないのよ。











という反発からの開放を描いた問題作なのだけれど、



やりかたがずるいな。





なんサイコキャラだしたんだろ。



もっと自然な設定にとかせたと思うんだけどな。





都合よいのよね。どのシーンも。







「おまえは誰だ」





って問いに答えられますか?



名前じゃなくて、なんのためにその役を演じてるのよ?



ホントはもっとやりたいこと、かなえたいことあるでしょ?



なんで殺してるの?



殺された自分は自分なの?



どこまで嘘つき続けるの?





・・といいたいことはいくらでもあるけど、



こんなわがままに付き合えるわけないでしょ。



社会ってものさしの中で生きるしかないんだから。





自分のものさしで生きるためには、まず社会のものさしに適用しないとね。



自分が正解なんてこと絶対ないから。



そこだけわかってくれ。



いまは我慢するしかないのよ。