海外で日本のテレビを見る方法はいろいろあります。
世界の広い範囲で受信できる衛星およびケーブル経由の日本語テレビ。
ロケーションフリーなどの機材を利用して海外の自宅に番組を送るハウジングサービス。
日本のテレビ番組をレンタルできるオンデマンドサービス。
ライブビデオストリーミングで放送される公共団体及び個人作成のライブ放送もあって、有料放送から無料放送まで、幅広い選択肢があります。

結構いろいろなソースがあるし、聞いたことのない言葉も登場して、頭の中が「はてなマーク」になる人も多いはず。そこで、種々のサービスについて、数回に分けて解説してみたいと思います。
今回は各種の有料サービスの紹介です。

衛星やケーブルテレビ経由の日本語放送
まずは皆さんもよくご存じの一般的な日本語放送。
衛星放送にケーブルテレビ、地域によって違いはありますが、世界の幅広い地域で受信が可能です。ただ、デコーダーが必要だったり、年間受信料が高かったりするので、その壁は決して低くはありません。
ここでは地域ごとに放送局のサイトをご紹介していますので、受信料他はそれぞれのサイトでお確かめください。

世界共通
NHKワールド(直接受信無料)

アメリカ・カナダ・ハワイ
FCI(フジテレビ)
テレビジャパン

ヨーロッパ(中東・アフリカの一部を含む)
JSTV
Broadcast Japan Europe(ドイツ:新しいみたい)

アジア・オセアニア・中南米・その他
NHKワールドプレミアム
NLine(中国)

ハウジングサービス
次は日本から自分のPCに日本のテレビ番組を送ってもらうハウジングサービスの紹介です、
多くは、以前発売されていたソニーの「ロケーションフリー注1)」やアメリカ製品の「Slingbox」などの機器を利用したサービスです。
このサービスは自分が買った機材をサービス会社で保管してもらい、会社の受信機に接続して日本のテレビ番組を送ってもらう方式です。

しかし、放送局側がこのサービスを提供している「まねきTV」を告訴。
数回の裁判で勝訴していた「まねきTV」が2011年1月18日に敗訴し原審に差し戻されたことで、この類のサービスの今後の行方が懸念されています。
また、この著作権問題の影響から、この種のPC向け国内メーカー製品はすでに生産が中止されています。
注1)ロケーションフリー(LocationFree)とはかつてソニーが販売していたネットワークを通して遠隔地でテレビを視聴できるようにするための製品群。通称「ロケフリWikipedia より