▼成道山 大樹寺(浄土宗・愛知県岡崎市鴨田町)の御朱印です。
墨書きの中央2行「厭離穢土 欣求浄土」、モニター上のブログにこの文字を並べるには、8文字が読めないと相当メンドイ!
「おんりえど ごんぐじょうど」と打てばすぐ候補が出てくる。
「えんりえど ごんぐじょうど」でもOK !
そして読めれば、浄土宗の基本的教えも? 理解できる。
この八文字は家康が座右の銘とし、さらに「ワシはここにいるぞ」とアピールする馬印にも使われていたとか。
馬印というのは戦場での幟だったり、棒の先につけた扇、瓢箪だったりする「大将ここにあり」という目印ねっ。
▼知ったかぶりで説明しなくとも「厭離穢土 欣求浄土」は朱印のハサミ紙に詳しい。
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三河滞在の3日目、知立から岡崎に移動します。
ここは大樹寺。松平家(徳川)の菩提寺。菩提寺だから歴代の位牌が納められている。
▼山門は三代・家光の建立というから約400歳。風格と趣のある山門です。
▼石柱に「徳川家菩提所」とある。徳川といえば東京芝・増上寺も菩提寺。2・6・7・9・12・14代の6人の将軍の墓所となっている。
菩提寺が2つあるとややこしい。
このややこしさは歴史上の有名人の墓所や廟など、全てがあちらこちらにあり、ややこしさは同じだが、徳川の場合それだけでは済まない。
東京上野・寛永寺も徳川の菩提寺で、やはり6人の将軍が眠っている。
菩提寺とは、そもそも何なのかわからなくなってくる。
とりわけ徳川の場合は迷宮だ。
▼そんな詳細は覚えていられない。とにかく、この地は家康の生地。
大樹寺も徳川の菩提寺(の一つ)なのだ。▼扁額は後奈良天皇の勅額とか。誰?
▼山門の前は小学校の門扉が固く閉ざされている。最近の学校はむやみに出入りできない。いつからこうなった?
校庭の先に小さく見える門が大樹寺の総門。広大な敷地の一部が小学校になった?
▼寺の境内に入り本堂を背に山門を顧みます。山門の下部、開口部に小学校の先の総門が見える。▼ズームすると総門のず〜〜っと先に建物らしき姿が浮かぶ。カメラレンズの解像力が足らないからシルエットになっているが、岡崎城。大樹寺本堂→山門→総門→岡崎城が直線上にあり、距離は3km以上あるが、この間で見通しを妨げる場合、市の条例で建物は建てられないとか。
岡崎城主らが、いつでも菩提寺に手を合わせられるようにとの配慮だったとか。なんとも贅沢な、そして延長線上にある人々企業にとっては迷惑でもある条例だわねぇ。徳川300年と現代がミックスね!
▼そんなことは、どーでも良いと言わんばかりに山門の左手に建つ多宝塔。この寺に創建時の建物は一切ないが、山門よりさらに100年ほど前に建立された多宝塔。
結局、この寺の一番古い建築物だが、境内の左手に墓地があり、その墓地内の端っこに建っているから見学者は誰もいない。
ほぼ観光寺の墓地内のここは、団体さんが来た時だけ、ガイドさんと共に賑やかになりそう。
でも普段は孤高にそびえる法輪、自立です。
多宝塔のある墓地を往復して境内に戻ります。▼鐘楼も家光建立とのことだから、その頃やっと威厳のある寺らしい伽藍が整えられたのかしら?
▼本堂はいくらかヒシャゲたイメージ。屋根が飛び抜けて大きわけではないのに・・。
なぜか「くしゃっ」という、頭でっかちなイメージを抱くのは私だけ?
▼本堂内に入ります。春日局念持仏? 東京湯島・麟祥院に墓地があったような?写ってませんが、観光寺らしく境内にも本堂内にも、年配のボランティアさんらしきガイドさんがたくさんウロウロしてらっしゃいます。
▼本堂内陣の左右の柱に朱印と同じ「厭離穢土 欣求浄土」有料施設部分に入れば等身大の歴代将軍、松平氏の位牌が見られるそうだ。
なにしろ自らの死後の扱い方の注文が多かった家康。
位牌はどこどこに、東照宮はどこどこに・・・多くの遺言を残して亡くなっている。
▼没後400年、全国数々の東照宮、3箇所の菩提寺も守られている事に東照大権現も満足そう。
▼豊国稲荷。豊国?秀吉がここにも??
▼松平氏八代の墓所に足を踏み入れてみます。
家康が先祖を改めて弔った供養塔という解釈でいいのかしら?
▼その後さらに整備され、手前の大きな墓石が家康のもの。
▼「安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士」長〜〜〜〜〜い戒名、法名?戒名を「東照大権現安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士」としている墓もあるとか。
いずれにしてもここは間違いなく、家康にまつわる伝説が多く、歴史的な役割も果たした寺なのだ。人々が多く参拝するのもうなづける。
▼昼近くになって、ジャンジャン観光客がやって来ます。若者も多い。
▼若者に嬌声はつきもの。歴代将軍、歴代松平氏も週末はユックリ眠ってられない。
▼おじさん、おばさんたちも笑い声高々に武者に扮して記念撮影。見てるだけで逃げ出したくなるような、とっても恥ずかしいのは私だけ?
でも大勢だと楽しいことは十分に理解できますよ!