「死」に慣れると言う事。
「子供が死んだのですが、どこに連れて行けば良いんですか」
タオルに包んだ赤ちゃんを抱いた若い母親は、通りすがりの人に聞いた。
「ドコを掘り返しても、泥にまみれた遺体が出て来ました」
「死体などを間近に見たことも無く、ましてや触ったこともありませんでしたが、平気で掴んで瓦礫から引き出しました。」
阪神・淡路大震災での話です。
こうした、体験の衝撃は、数日から数年かけて徐々に癒されていく。
特に愛する者を失った時の死別反応は特殊です。
普通、四段階の経過を経て回復すると言われてます。
①死を容認することができず苦悶する期間。
②死者に思いを募らせ、肉体的にも精神的にも衰弱する期間。
③更に引き篭もりや感情の麻痺等、半ば機械的な生活を送る期間。
④苦痛は徐々に和らぎ、元の人生へと戻り始める。
でも、最終段階に至っても決して悲しみがなくなったわけではない。
親を亡くした子供は 「親は自分を守る為に死んだ」 と考え、自責の念に囚われる事も。
成長してからも、うつ病や自殺願望に関連があるといわれています。
阪神・淡路大震災で親を失った子供は573名に及んだ。
また、子供を亡くした親は、「自分が子供を守りきれなかった。自分が代わりに死ぬべきだった」と自分を責める。
「死に触れる事が、あまりに多過ぎて、みんなマヒした様に呆然としていました。」
ある、本より抜粋。
