2016ツールド東北…
事故:走行中に転倒
通報:警備員によりツールド東北大会本部に連絡
救急:救護班到着後、救急車で搬送・処置
診断結果:右膝さら部分骨折、上顎骨折、前歯数本折れ
療養:流動食にて栄養補給
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2016ツールド東北
日時:2016年9月17日(土)~18日(日)
競技種目:9/17(土)
牡鹿半島チャレンジグループライド(100km)
9/18(日)
女川・雄勝フォンド(60km)
気仙沼ワンウェイフォンド(95km)
北上フォンド(100km)
南三陸フォンド(170km)
気仙沼フォンド(211km)
参加人数:3,764人
2011年に発生した東日本大震災において壊滅的被害を受けた宮城県の被災沿岸部。その沿岸部を自転車競技を通じて励まそうと企画されたこの催しも今年で4年目を迎える事になった…。
当初は被災地の現状を自分の目で見るとか、励ます…足を運んで変化を見続けていく、お金を落としていくと言う趣旨がメインだったのだが、今では会場(コース)となる被災地が参加する人達への「おもてなし」を通じて地元を盛り上げていく恒例行事として定着し始めていってるのだ…。
私自身、おもてなしを行なう立場よりも…盛り上げる立場の選手として参加したいと思っていたし、いずれ地域としての捉え方が当初と比べて変化していくだろうと思っていたので…まずは定着してきてるのが何よりも嬉しい
2013年…抽選に当選するも母の手術・入院等もありDNS(棄権扱い)
2014年…抽選に落選し、イベントクルーとして参加し翌年の出場優先権をゲット
2015年…出場優先権を行使し、新たに追加された『気仙沼ワンウェイフォンド(95km)』完走
そして今年…
気持ちとしては『南三陸フォンド(170km)』に挑戦したかったのだが、本格的に練習を積む事が出来なく…と、言うよりもマラソンのほうに力を入れすぎたゆえ…昨年よりも少しだけ長い『北上フォンド(100km)』に挑戦する事にしたw
今年から新設されたコースと言うのも魅力的だったし、ツールド東北の規約(?)で『過去に100km以上を走行できた者、及びそれに順当する力量のある者』が170km以上のコースに挑戦する事をお勧めします的な説明があったので順番を踏んで次に臨もうと…自分に言い聞かせた
正直、昨年の気仙沼ワンウェイフォンドは片道ゆえ、移動手段に手間取ったので敬遠(お金をかければ、あそこまで苦労はしなかったとも思えるのだがw) やはりスタート地点に戻ってくるコースが後で楽…。次回は満を持して気仙沼市本吉町まで行って戻ってくる南三陸フォンドに挑戦したいと思う…。
9/17(土)23:30…スタート会場(石巻専修大学)に比較的近い格安駐車場確保色々準備してきたつもりが…
忘れ物に気づくw
癒えた(?)とは言え右足甲の痛み用のサポーターは持ってきたものの…右膝、腿の痛みを和らげるテーピングを切るハサミを忘れるw その後…当然、石巻の真夜中の街を徘徊しコンビニでハサミゲットそして…ノンアルゲット車に戻り、右足にテーピングとサポーターをし、着替え…持ち物をチェックしバッグに入れる…その後、ノンアルを飲んで就寝(AM2:00)
AM3:30仮眠終了w
…会場に向かう為、自転車を積み下ろし車輌チェック…。同じ駐車場内にいた人も大会に出る様子で徐々に準備を始めていた…。私は一足早く移動…真夜中の石巻の街を自転車で雨に濡れながら走行大会中は雨のち曇りの予報で肌寒く…ジャンバーを来て走る事になる事になると思った…。
暗い真夜中道…自転車を走らせること…20分…。
路面が濡れてる事もあり、横転しないように慎重にウォーミングアップを兼ねて走行…会場に到着会場では既にボランティアクルーが集まり、準備…各販売ブースも徐々に人が集まってきていた…。
まずは車両検査…。
基本的な車輌のチェック…。規格外の改造の有無、ランプの点灯確認、テールの有無等がスタッフにより確認され、問題無いと思いきや…衝撃の一言を言われる…
『あれグローブは』
…………
………
……
…
あ゛…(家に忘れてきた)
グローブは手の怪我に繋がる為、検査に引っかかると出場禁止されてる項目…。そこでスタッフに案内されたのがメカニカルブース…そこでグローブも販売されてるらしく、購入する事にした…。
ありがとー!ダイシャリン様
ついでに…壊れてしまっていたベルも購入w
チリンチリーン
ほっと一安心してると…AM5:30スタートの気仙沼フォンド、AM6:00スタートの南三陸フォンドに出場する人達が続々集まり始め、いよいよ始まると言った感じでテンション上がる
場内アナウンスでの誘導…10~20人程度ずつ順次スタート…人数が人数なだけあってあって結構時間がかかるw
その間に朝食として買っておいたおにぎりをショルダーバックより出して食べようとすると…
あ゛…
別のバッグに入れたままだった(既に荷物預かり所で袋にくるまれているw…ひげ、お前ってw) 結局、会場に設営されてたコンビニブースで再度購入の罠に陥ってしまった。。。
その後、私がエントリーしてる北上フォンドはAM7:30スタート…って事で、北上フォンド誘導のプラカードを持ってるボランティアクルーのお兄ちゃんを早々に見つけ…くっつく(笑)
はい…この地点で、最前列ゲットの候補に躍り出る…当然、去年の苦い轍を踏まないように…しっかり事前にトイレも済ませておいたw(詳しくはこちら⇒http://ameblo.jp/wave-kon/entry-12073798626.html)※リンク機能の名称入れが出来なくなってるw
去年の立ち位置はこちら
【後方で、ちょっとふてくされているの図w】
私の前には年配のおじちゃん二人のみ…。スタートゲートへの移動まで暫し、ボランティアのお兄ちゃんとおじちゃん達と団欒しながら時間を待つ事にした…。聞くとおじちゃんは60歳からロードバイクを始めたらしく、体力の維持が目的で毎年出場しているとの事…。亘理から来たとの事で、震災時はさぞかし大変だったろうと思ったが…敢えてその話には触れず、ふざけた話に終始した…。
全国から集まった大会とは言え、被災地の人間として出場し…様々な想いを持って出場する人が多くいるのを知っている…。亡き子供の為、親の為…地域復興の為、前進する為の大会と位置づけている人が私を含め多くいるのだ…。そう言った意味でもこの大会は意義がある大会だと思っている…。だから笑顔で一日を過ごす大会なのだ…。
そんな思いを描きながら…スタートラインへ移動…。
誘導するおばちゃんがプラカードを見て…
『えっと…このグループは何kmだ…おお1,000km』
1,000km
列に並んでる人は大笑い…1,000km走るって言ったら何日かかるんだとの話で緊張してた周りの人達も大笑いとなった…おばちゃんグッジョブでした
そして…
前には誰もいない…いわゆる最前列ここから40分後にスタート(ながっ)
そして来賓の挨拶や、一緒に参加するモデルの道端カレンさんや、元陸上選手の為末大選手等の挨拶が行なわれた…。
去年も道端カレンさんと一緒…なんとも奇遇なものだ…。
そしてスタート5分前…
カレンが前にいる…(呼び捨てかい!)
その後ろに…私がいる…
左隣…(うしろw)…肩に乗ってる(笑)
ミッションコンプリート(ぇ
ひげお!こっち見てろ!!!!
そして遂にスタートの号砲が鳴る第一グループ一斉にスタート
カレンが早いのなんのって…あっと言う間に置いていかれるw さすが大会で優勝してる強者。。。60過ぎのおじちゃんも最初は早かったのだが……ごめんなさい…抜いちゃいましたまたお会いしたいですね
ペダルに力を入れても足の痛みは気にならず…順調に走り始める事が出来た思いのほか走れる手ごたえをつかみ順調な滑り出しとなった…。
上り坂の踏ん張りでの走行よりも下り坂の濡れた路面がとにかく危なく感じた…慎重に走りつつも、横転だけはしないようにペダルをこいだ…。
第一エイドステーションの女川駅前…。
震災で壊滅的被害を受けたものの震災から4年後の昨年、従来より内側に建設され見事に鉄路復活となった場所…。初めて目のあたりにしたが、めちゃくちゃ綺麗だったし………羨ましかった。。。
そして補給食のさんまのつみれ汁に舌鼓をうち…再スタートすると…上り坂を走ってるお嬢様が…シフトチェンジした直後…
きゃーーーっ
…っと…道端の畑に転げ落ちる。。。マジか!と思いつつ…声をかける…。下が土だったので大丈夫ですとの言葉を聞き…安堵し、ペダルをこぐ…。
自分にだって、同じ可能性はあると思い大胆かつ慎重に走る事を心掛けた…。
第二エイドステーションの雄勝に到着し…多少、足に負荷がかかってきてるのが判る…。しかし、私が楽しみにしてたコースが待ってると思うといてもたってもいられず…ホタテ焼を急いで食べて再び走り始める…。
厳しい上り坂もなんのその…私が見たかったコースがここ…。
そう…2年前にボランティアクルーとして参加し、立哨員として誘導した場所
周りの景色は2年前とは変わっていて、復興へ向かっていく姿があった…。数多く作られてた離岸堤(テトラポット)もなくなっていた…道もエイドステーションの場所も変わっていた…。復興事業の為、コースが変更になるのは喜ばしい事なのだ…。
気仙沼市の今年のコースも潮吹き岩や竜の松がある岩井崎が復旧工事中の為、コースから外されたが来年以降は生まれ変わった、整備された道として走れる事だろう
そして懐かしい場所に到着
二年前に誘導看板を掲げて声援を送ってた場所今回は女の子が看板を持っていた看板も修正されていた(笑) あの時、近所のお爺ちゃん、お婆ちゃん達がライダーに声援を送りつつも私のもとに訪れ、世間話をしたり…せんべいを貰ったりしたその場所に来たのだ…。ここを曲がるといるはず雨だけどいるはずだと思いペダルをこぐと…
いた!
なんだろ?何かこみあげるものがあり…目頭が熱くなってしまった…。覚えていてくれたらしく、少しだけ話をする事が出来たあの時の誓い…果たしましたよいつまでもお元気で詳しくはこちら⇒(http://ameblo.jp/wave-kon/entry-11925842901.html)
その先からは難攻不落と言った感じの上り坂ラッシュ…ペダルをこぎながらも足に何度か痙攣が訪れる…。無理はするけど無茶はしないを信条にしてる為…今後の足の事も考え、初めて自転車を降りて、少しの距離だが坂道を押して歩いた…。その脇をゆっくり…ゆ~っくりと荒い息遣いでペダルをこぐライダー達を少しだけ羨ましくも感じた…。来年に向けて、秘密兵器を使いトレーニングを積む事を誓った…。
その後…見慣れたコースを走ってる事に気づく…。昨年走った気仙沼ワンウェイフォンドのコースを逆行して南三陸の神割崎を目指しているのだ…。昨年、かなり苦労した区間を逆行…って事は、最終的に神割崎を折り返して再び激坂を登るという事軽いめまいがしたw
第三エイドステーションでは…補給食のカレーを頂きながらノンアルを飲むが…何故か酔っぱらったような感覚になり眠くなる。。。しかし…すっかり雨で濡れた体が冷えてしかたなく…早く移動する事にした…60kmを過ぎて、とうとうケツが痛くなってきたw
折り返しの神割崎を後にし…最初の内は快調にペダルをこぐ事が出来たが…じわじわと脚にダメージが現れてくる…。同じようなケイデンスで走っていても抜かれ離されていく…ケツは痛いし寒いしで苦痛になってきていた…。
そして昨年、一番苦労した上り坂が立ちはだかる…。
脚のダメージもあり…その後、早々に諦めて押して歩く事にする。。。さすがに押す人が目立った…。この坂を最後に…残り30kmは走り切ろうと自分を奮い立たせて走る…。降りしきる雨がとにかく冷たかった…。
昨年見た風景からは変わってきていたが、どこもかしこも海が見えない防潮堤の建設が進められていて正直目を背けたくなる気分だった(個人的感想)
雨は小降りになったものの今度は海風が体を苦しめる…。早くゴールして露店で暖かいもの食べたい…その一心だけでペダルをこぐw
最後のエイドステーションとなる北上で最後の補給食(茶椀蒸し)を頂く…。昨年よりも1時間程度早いペースで通過し、関門時間とは無縁になっていた
昨年と同じ会場だったが、敷地内には真新しい施設が出来上がっていた…。やはりこういった施設が出来上がり…コースも変更になってるのを喜ばしく思えた…。そう思いながら残り20km程度のほぼフラットコースへ出発した
苦痛……
何が苦痛って…ケツが痛くて痛くて…苦痛だった。。。
腰を何度も上げて痛みを和らげようとすると抜かれ…残り5kmになった時、やっとラストスパーート
【写真:腰浮かしてますw】
ゴール会場の石巻専修大が近づくにつれて途中で止まって仲間を待っているグループが目立った…。正直羨ましかった…。
そして無事ゴール
自転車をすぐに置き…向かった先は…
ほたてガーリックチャーハン
八戸せんべい汁~
豚カルビ串~
たこ焼き~
食った食った…会場では元レミオロメンの藤巻亮太さんがライブを行なっていたが…そんな事よりも(失礼)体を温めながら食べる事に一心不乱となった(笑)昨年はゴール時間が遅かった為、殆どの店が閉まっていたので去年の分まで食ったw
その後、いそいそと駐車場まで再び自転車を走らせる…。
脚の感覚が無いまま惰性で進むw
4kmほど走り駐車場に到着16時を過ぎていた…。
そして乗車席に座り…少しだけぐったりとする…
する…
する…
そして目を覚ますと…22時になろうとしていた。。。やはり体は疲れていた…。その後、疲れた体にムチを打ち家路に急いだ……。去年もそうだが今年は昨年以上に雨に悩まされたレースとなった…。
来年は晴れると良いなー
合掌
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冒頭の転倒による事象は…震災後に気仙沼市小泉地区の復興支援で知り合った山形の方の事…。仙台国際ハーフマラソンに一緒に出場したり、昨年のツールド東北にも一緒に参加した人…。今年はどのコースに出場しようか相談して、北上フォンドに出場を決めたのだが…会場で落ち合うつもりだったがなかなか連絡が取れず…スタート前に連絡が来て、会場に向かう移動中に横転してしまったので参加できないとの一報…。あそこまで症状が酷かったと言うのはレース後に知った…。
その為…正直、無事ゴールできた事を手放しでは喜べなかった…。その後連絡を取り合い、なんとか大丈夫との話を貰ったのがせめてもの救いだった…。今回のレース、彼の横転の知らせを聞けたからこそ横転しないように注意し、無事完走ができたと思う…。来年は一緒に手を繋いでゴールできたらと思う
『来年、やっぱり170kmですかー』とのメッセージ…
…やはり挑戦するしかないな(笑)…秘密道具を使って(謎
ひげお