北京 天壇公園へ

ここは皇帝が冬至の日に天を祀り五穀豊穣を祈願する場所です。故宮よりも更に広いから、ここも時間に余裕を持って行くようにしました。

公園全体の地図を見ると南側は「方」(四角)、北側は「円」天円地方になっています。祈念殿、皇乾殿、皇穹宇、園丘、斉宮を周ります。



七星石

明の12代嘉靖帝(1507-1567)が風水を元に7つの石を置きました。古代は天子が帝位につくと山の上に土壇を作り天地を祀り天下太平を報告する祭礼「封禅の儀」が泰山で行われていました。7つの石は泰山七峰を寓意しています。

清代になり乾隆帝は東北方向にもう一つ石を増やしたので現在は8つあります。これは、「華夏一家、江山統一」の意味があり、満族が中原に入った後、満族も華夏の一員であることを表しました。

長廊は祭器を運んだ廊下です。

ひと休みしてる人もたくさん。春だけど、結構日差しが強くてポカポカというより暑かった。春は寒暖差もあるから、上着を脱いだり着たりしていました。

天壇文物展

大掛かりな祭祀だったのですね…

祭服が展示されていました。



明代の洪武帝のときの規定で、祭祀の器はすべて磁器を使用するようになりました。

さらに嘉靖帝の頃に改制し各壇に使われる色も天壇は青、地壇は黄、日壇は紅、月壇は白と定めました。

天壇公園内では、若者から年配者までコスプレして写真を撮ってもらう人がたくさん!!楽しそう!!

足元…太極拳の靴を履いてる人がたくさん目について王府井に行ったら靴屋さんを覗いてみようと思いました。

祈年殿へ

祈年殿は皇帝が豊作を祈願するところで、美しい青い建物が印象的です。現存する中国最大の祭祀建造物だそうです。




皇乾殿


園丘へ

三壇は、上から天上界、人間界、地獄界を表すのだそう。

上がると何も建物がなくて広々としています。

ここでコスプレのメイクさん&カメラマンの人たちが何組かいました。若者から私くらいのマダムグループもコスプレしていましたよ!

最上段の真ん中には小さな丸い台があって、皇帝が天に報告し祈願する場所でした。1人で丸い台に膝をついたら天と一体になってるような感じなのかな…


中国では五行や二十四節気の考えが生かされている場所がたくさんあって、北京でも触れることができました。なぜかしっくりと魂に響きます。

天壇公園も多くの人が訪れていました。

月曜日は故宮も休みですが、天壇公園は入園料で入ることはできますが、祈念殿などはお休みです。私たちも予定をずらして火曜日にリベンジしました。