先日、家族がお世話になってる男性の方に
薬膳は漢方ですか?と聞かれました。
どちらも元の考えは中医学で、薬効がある自然由来の物で作るのが漢方薬でお薬です。薬膳は毎日食べていい優しく取り入れることができる食材を使って作ることができます。

漢方について、シドニーで買えるか聞かれたので漢方薬局をお伝えしましたが、どうしたのか聞いたら
「じつは…喉が…詰まって…えっとなんて名前だっけ」
というので

「梅核気(ばいかくき)ですか?」というと

「そうです!医者に行ってもわからないって言われて、シドニーでも日本でも…それで漢方がいいって言われたんです」とのことでした。

3年近く患っているみたいで、辛そうでした。

レントゲンや超音波などの検査でもなんでもなく、ストレスや精神的なものと言われて途方に暮れてしまいます。

症状も辛いけど、忙しい中病院に行き、原因がわからないことが1番不安だと思うんです。

そういう時に中医学は本当に役に立つことが多々ありますね。私自身もそうでした。


梅核気というのは、喉に何かつまっている感覚で、梅干しの種みたいな異物感のある症状のことをいいます。

(梅核=梅の種)

想像してみてください。

梅の種がのどに詰まったような感じ…

苦しいし、咳したくなるし、んんって何かだそうと咳払いしますし、周りの家族も気になる。

西洋医学では咽喉頭異常感症、咽喉神経症、ヒステリー球とも呼ばれます。


中医学は2500年以上前に確立されていましたが、古代からある症状です。

中医学では「肝鬱気滞+痰湿体質」が関係すると考えられています。

肝の働きの一つ「気の巡りを管理する」働きが弱まり気の滞りが長期化したり、身体の水の代謝異常などで喉に痰が溜まってしまうことが考えられます。

気滞の背後にはストレスが関係している場合が多いので、まずはストレスや緊張を取り除くことができれば1番いい!「気の滞り」の原因を探り

その上で薬膳や漢方を取り入れるといいですよね。


働きすぎなどの緊張やストレス以外にも、寒さで(寒の邪気)ぎゅっと縮こまったり、肩凝りなども原因になりますし、肝の感情は怒りと関係します。怒りは肝を弱め、気の流れを停滞させやすい。また悩みすぎもなりやすい。


食事で気をつけられることは、暴飲暴食や冷たいもの、脂っこいもの、お砂糖たっぷりの甘いもの、お酒、辛いものも影響しやすいので控えるといいです。


運動不足も気の流れに関係します。


怒りと関係するといいましたが、反対にぐっと我慢しやすい人や言いたいことを言えないなども気の滞りになりやすく、心配、不安、焦りなども影響します。

自律神経や更年期も関係しています。

更年期は女性だけの問題ではなく、じつは男性更年期も多くあります。季節は肝が弱まりやすい春に関係するので、春はしっかり養生してください。


春の気のめぐりの養生

春の養生はのびのびすることを心がけます。

その他の養生としては、ストレッチやウォーキングなと軽い運動を取り入れて気の巡りをよくする。

冷やさないようにする。

飲み過ぎ食べすぎないようにする。

春は肝に関係する目の不調が出てる場合もあるかもしれません。

それでは、

梅核気の薬膳やお茶をご紹介しますので、試してみてくださいね。

気の流れを良くするお茶

・ジャスミンティー

・陳皮(みかんの皮を一年以上干したもの)

・柑橘類のお茶

・玫瑰紅茶(マイカイカの紅茶)

玫瑰花は小さなバラの蕾です


食材は

柑橘類・香味野菜(紫蘇やパクチー)・そば・大根・など

柑橘のアロマオイルを部屋に焚くのもおすすめ



玫瑰花のお茶(こちらは黒豆とブレンド)


目に良いお茶

菊花とくこのみ

菊科アレルギーは注意!



痰を取り除くお茶

・普洱陳皮(プーアル茶と陳皮)

・はとむぎ茶

・小豆茶(お砂糖入れないこと)

など

食材

黒豆・小豆・春菊・セロリ・きゅうり・もやしなど



プーアル陳皮のお茶


小さな青柑に宮廷普洱茶が入っています。



セロリもスープに入れたり、炒め物、餃子の中身、

セロリスティックなど大活躍


薬膳やお茶で予防に役立たせてみてください。