中国国際茶文化研究会・日本事務局主催の福建・武夷山で烏龍茶・紅茶の魅力を愉しむツアーに参加してきました。


3日目は、武夷山のホテルからバスでら1時間半、1993年に立ち上げられた政和県の隆合茶業さんに連れてきていただき学んできました。

“政和白茶”を書かれた楊 豊先生に萎凋について、熱心に教えていただきました。

木造の清々しい気の流れる階段をあがると

地面から約12メートルのお部屋があり、たくさんの籠が並んでいました。


わぁ〜…

と思わず皆さんと声があがります。

甘い甘い茶葉の香りが…✨
一つのカゴには約1キロの茶葉。
こちらの清潔な清々しいお部屋には籠がきれいに並べられていました。(確か1200枚の籠とおっしゃっていたような…)
中国の漢方薬になる薬草と同じ作り方で萎凋をされているのだそうです。
下から風が上がってくる作りの建物で、雨が降ると横の扉は閉まるそう。天井を見ると風が循環するように作られていて、風向きを図る機械もありました。
西北の風は冷たく、東南の風は湿気を含み、
茶葉の含む水分の量を計り、約3日間萎凋をしているのだそうです。
良いお茶の条件は、品種や加工方法以外にも、
土壌、空気、お水、日照時間、植物や生物の周辺環境のネットワークなどの自然条件が大切とおっしゃっていましたが、まさに、こちらは理想郷でした。
はるばる連れてきていただき、感謝の気持ちが溢れます。
自社菜園で作られた美味しいランチをいただきました。
360度大自然です。
楊先生の本を持ち帰りました。
ランチに出ました茶碗蒸しのような美味しい卵料理は、元気にコケコッコーと鳴いていた鶏さんの卵かな…照れ

いよいよ、白茶、紅茶、花茶の品評会です。
私は、薬膳と中国茶をライフワークにしていますが、
薬膳茶と中国茶を分けていました。
薬膳茶のベースに使うのは、中国茶の6大分類のお茶は使わずに、茶外の茶を使うことが多く、
美味しい中国茶は、そのままのお味を楽しんでいました。

この度、こちらの隆合茶業さんにきて、
白茶や紅茶と生薬を組み合わせた商品を飲ませていただき、とても勉強になりました。

お茶の成分に1番含まれているカテキンの効能、白茶と季節の考え方、また、商品化された生薬と白茶についての考え方を、学びました✨
とても好きなお茶に巡り合うことができました。
今思いますと、研修前に偶然上海で出会いました、白茶ベースのジャスミン茶を飲んだ時から、このテーマの学びはつながっていたようです。
工場の周りの茶畑に向かいます。
結構な登りです。

手入れの行き届いた茶畑です。
寿眉と、白牡丹の違いや
政和大白と福安大白の違いを見せていただきました。
茶畑の帰り道、みかんの木からもぎ取って
一つずつみかんをいただきましたり、
元気なガチョウの群れを見れたり、
栗の木の近くにたくさん殻が落ちていて
肥料に使っているのでしょうか…

良いお茶を作る条件のお話が納得…


この地域の政和という名前の由来は
宋代、徽宗皇帝がこちらの地域のお茶を飲み、大変美味しかったので、元号の政和という名を与えたのだそうです✨また、北苑の献上茶の中心地だったそうです。

素晴らしい環境の政和白茶を持ち帰りました。