中国・四川省雅安市は茶馬交易の茶馬古道の中心でした。チベットへ続く道を固形茶を運んで、馬一頭とお茶100斤(今の50kg)と交換できたといいます。
チベットの人たちにとって、お茶は野菜に変わる大切な飲み物でなくてはならないものでした。茶馬古道は、雲南からチベットへ行く道もあります。

四川省の蒙山(もうざん)の頂上付近で採れるお茶
"蒙頂甘露"もうちょうかんろ
唐代の三大献上茶の一つです。清代まで長い間献上茶の歴史があるお茶です。
見た目も繊細な茶葉の形
白い産毛が見えます。

お茶会で飲んでいただいた生徒さんは
日本のお茶に近いと気に入ってくれました。
      
同じ蒙山の蒙頂石花茶
もうちょうせっかちゃ
食事の前にお淹れするお茶として選ばせていただきました。
緑茶は寒性ですが、
こちらのお茶を飲むと身体が温まる気がします。
一緒にお飲みいただいた生徒さんにも効くと
内側から温まると言っていましたので
茶樹の土地のパワーを感じることができるお茶かもしれないですね。

こちらの蒙頂石花は
平安時代の僧侶である円仁(慈覚大師)の
“入唐求法巡礼行記“
にも書いてあったり、

唐代の李肇(りちょう)の
“唐国史補“
にも出てくるお茶です。
『劔南(けんなん)に蒙頂石花あり』 
白居易が、詠った茶詩にも出てきます。

七言律詩の
“謝李六郎中寄新蜀茶“
の蜀茶が蒙頂茶のこと。

友人から、手紙と一緒に
新茶10片が添えられていたそうです。
白居易は、自分のことを
茶の良し悪しがわかる人と言っています


手紙と一緒に友人に新茶を送る…
素敵なエピソードと思いませんか?

先日、台湾でお世話になった阿里山ガイドの羅さんが
とても美味しいお茶と言って、わざわざ日本にお茶を送ってくださいました。
お茶を通して、素晴らしい方々との心温まる縁をいただき、その暖かい思いを少しでもエッセンスに変えて、お伝えできるように…
毎日毎日、考えています✨

そんな素敵なお茶の魅力を
広げていけますように✨