lens [SONY Zeiss : Vario-tessar E 4/16-70 ZA]

作例してみた。被写体は直径大体15cmくらいの花壇に刺した家の飾り、口径が55なので光はそんなにも取り込めないが描写力は高いかも。

 

[焦点距離] 左:50mm、右:70mm

[絞り値] 左:F7.1、右:6.3

[ISO] 共に100

ピントがどこまで狭くなるかを試したけれど、、どちらも狭い。

風景や、これから桜の季節のレンズとしてはなかなか楽しそうだけど、人物だとどうだろうか。

こいつが使えそうならPlanar50mmを引っ張り出したいところなのですが、安定のGMを使うべきかもしれない。

 

ツァイスやフォクトレンダーが好きで20代から変わったレンズばかり集めてきた反動で、一般的な標準装備がないというのは働く上でどう考えてもおかしい。でもツァイスは強い色彩に油絵のカラーが乗ってくるような描写力がなんか気に入っています。

オールドレンズを使ってきたベテラン写真家の方たちにはソニーツァイスと揶揄されることが多いレンズではありますが、16-70を備えて自然光でこれなら個人的には普段遣いで文句はない。

 

問題は、現場や動画で使用すると一転して扱いづらい癖が出てしまうこと。

 

もういっちょ。散歩中の公園。

[焦点距離] ともに0.0mm

[絞り値] 左:F1.0、右:1.0

[ISO] 左125、右:100

 

解放限界でレンズフレアを入れつつ試し撮り。作例右の画面端に光源が入ってしまった。

フラットなレンズなので歪みはほぼないのはありがたし。

空はやはり周辺減光が起きている。

 

一般的にZeissで銘玉と呼ばれるのはPlanarシリーズの特に50mmというイメージだが、オールドレンズでパンケーキ型でも有名なTessarや、ズームもできてちょっと嬉しいVario-Sonnarを一番触っている身としては、これらから銘玉が出てきて欲しい。できれば現行機種のマウントで。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会。

色々ありましたが足かけ3年、取材で撮らせていただいたダイジェスト動画が渋谷区さんより公開されました。(宣伝)

選手の皆さんやボランティアスタッフの皆さんがいつも受け入れてくれたことで沢山の映像が撮れたことを感謝いたします。


無事に公開できてよかったです。



【わたしたちがつなぐ渋谷】

・公開:2022/3/1

・媒体:渋谷区オリパラチャンネル

・ナレーション:サイラス・望・セスナ

・楽曲:MFP

・撮影編集:大石渉


動画内で使用させていただいたフォントとグラフィックは『シブヤフォント』と言い、渋谷区で暮らし、働く、障害を持った方たちが作成したデザイン集です。

これを有料DLで使用することで支援施設へのサポートになる取り組みです。

シブヤフォントシブヤフォントは、渋谷でくらし・はたらく障がいのある人の描いた文字や数字を、渋谷でまなぶ学生がフォントとしてデザインしたパブリックデータ。さまざまなモノやコトに使われることで、より多くの人に渋谷を好きになってほしい、シティプライドを感じてほしい、そして障がいのある人の活動を知ってほしい。こうした願いをシブヤフォントに託しています。本ページではシブヤフォントが…リンクwww.shibuyafont.jp

感無量ではありますが、こうして見ると自分の撮り方は相変わらずのドキュメント撮りですね。


次もまた何か撮れますように。

親分が「もう映画は撮れない」と宣言し、助監督みんなで深夜に集まりマックのバーガーをかじって自分たちの身の振り方を相談していた22の頃、このシーンがドラマや小説なら助監督たちは思い悩んだり引退する親分への想いに浸っているのだろうが……僕たちは新しく訪れる環境にワクワクしていた。

恩知らずで不穏当な言葉でこれまでの不満をぶつけまくり、元取らせろ、とのたうちまわり……まあひどい弟子たちだったなごめんよと思う。

 

僕はひとり、もしかしてこの瞬間は青春の1ページなのか?と考えていた。

来月からの仕事のアテも収入の見込みもなかった。

 

時が経って多くのことを現場から学び、必要に迫られて新しい分野の知見を詰め込み、一本¥7,000の現場から始めたディレクターの仕事……まさか撮影も編集も特殊技能ではなくなり、企業さんが局系列のスタジオで配信番組を立ち上げるなんて思ってもいなかった。

古い時代で学んだ自分だが、このエポックメイキングな業界の変遷に先端の現場に居れることを感謝しながら楽しく生きてる。

 

かつてのディレクターは構成台本や絵コンテを書いていたが、最近は配線図を描けないと仕事にならない。

これはスタンダードな「MC1名、演者2名の配信番組」、「ZOOMで他拠点をつないで番組内で出演させる」ところが特殊な案件。

・ZOOMにオペレーターを入れているのは、SW(スイッチャー)が自分で手が回らないから

・ZOOM出演者はYTを同時視聴していただき返しとした

・記載していないがカメラマンは2名入れた

 

トラブってしまった点は一つ、各所のZOOMでつなげた出演者に「PCの音声切ってくださいねー」と言っていたのだが、何名かがPC音声を切り替え忘れ配信でハウってしまった。やっぱ在宅出演は技打ちしても緩くなってしまうものだ。

対応策としては、SW経由した際に自分もZOOMオペをしてスポットライト機能でこちらがハンドリングしてあげれば解決する。

次はそうする。

 

 

Rolandの慣れないスイッチャーやスタジオのネット環境と一日格闘しなければいけない日、ちょっと気が重い時には記憶の中のあの日に帰りバーガーをかじってみる。

「俺はレジェンドピクチャーズに移籍してメジャーにいくわ」と高らかに宣言してた同い年だった沢田の顔が浮かんできて自然に笑ってしまう。

根拠のない何かが漲ってくる、その感覚にどれだけ助けられてきたか。

みんな元気か? 今日も僕は中国製のコンバーターにキレ散らかしながら現場を回してる。

 

実家二階のベランダによじ登り衛星放送用のアンテナを取り付けていた中学の頃、月に一回無料放送の日があり、その日は深夜になるまでMVを浴びていた。

半年後にはVHSを2台つなげてダビングに勤しみ、自分だけのベスト版を作り始める。

 

友だちの誰も知らない趣味を手に入れた。

説明しづらいスイッチを探しているとき、今になってもこの処方箋が効く。

熱、喉、鼻にそれぞれ取り揃えている。

 

Kane - Come Together

バンドマンっぽいMVロケの定番は『屋上』と『高架下』、なのでポイント高し。

仕込みではなさそうな子どもたちが撮影に紛れ込んでしまった感がけっこうイイ味出してる。

 

Nate Ruess: Nothing Without Love [OFFICIAL VIDEO]

フレディ・マーキュリーの再来、ネイト・ルースのソロプロジェクト。

ネイトの職質レベルのパフォーマンスが必見。

 

A Great Big World - Already Home

画面分割で見せるMVは、実は数年に一本くらいメジャーどころでも作成されている。

「時間演出」「恋人とのすれ違い」「距離感」を演出したいときに便利。

 

Rudimental - Lay It All On Me (feat. Ed Sheeran) [Official Video]

このMVのディレクターはEmil Navaという人なんですが、このチームが実に面白い。

仕掛け映像系のMVは、話が尽きない。

 

Enigma - Return To Innocence (Official Video)

ドイツ出身のミハエル・クレトゥがグレゴリオ聖歌をハウスミキシングして生まれた"ENIGMA2"。当然のようにローマ方面の色んな団体から訴えられてしまい、以降は民族音楽のMIXにシフトした。

 

 

 

[Camera:Sony α7ⅲ / Lens:Contax Planar T*50mm 1.4f MM]

フリーランスになったら比較的小ぶりな一眼カメラをいつもバッグに忍ばせて生活するだろうと妄想していたが、実際はMacBookProにHDD、重石のような構成台本の束、かさ張るケーブルがパンパンのポーチをいくつも詰め込んだあり得ない重さのバックパックを担いであくせく都内を走り回っている。

ガジェットの可搬性とは?なんて思うまもなく肩が痛い。

 

射幸心はあるが、空気の澄んだ時期くらい何も考えず散歩しよう。

 

今年もたくさんの映画に出会い、予告編たちに心がザワつき、暖かくなったら運動始めだすメタボのように活動的になろう。

 

先ずはたくさん働いて制作資金を稼ごうか。

 

たった三年半だった東映時代の言葉がいつも脳裏をめぐる。

親分や先輩方はほとんど去ってしまったけれど、僕はどうやら一番諦めが悪かったようだ。

 

思うは招く。