もっさん、この日は大宮へ。
以前は仕事の絡みで2度ほど訪れた事のある同地ですが、最近の用事は専ら食べ歩き。

この日も揚々と出掛けて参りました。
名にし負う名店へ、3度目の訪問でございます。





「洋食 紅亭 (ようしょく べにてい)」さん。
2024年5月11日訪問。
11時19分入店。



大宮が誇る老舗洋食店、紅亭さん。
以前の店舗はJR大宮駅西口より目と鼻の先にあったようですが、現在は駅より徒歩15分くらいの場所へ移転。
原則は金曜土曜のランチのみと、時間も絞っての営業スタイルへ変更されました。

訪問のハードルはやや高くなったとは言え、その人気は変わらず。
この日、もっさんの現着は11時15分。



開店の定刻11時半ですが、この時点でオープン済み。
並びが出た為に、開店を早められたようです。
これはしたり!
抜かったッ!
店内は既に満席。
廊下の待ち席にて25分程待機し、入室は11時40分でした。

回転の都合良く、着席はカウンターへ。
シェフの調理は勿論、奥様はじめスタッフの皆様の動きが拝見できるカウンター席は、オープンキッチンならではの特等席です。
結果オーライでしたね。

◯ 本日のランチ:ロース生姜焼き定食、メンチカツレツ
紅亭さんでは全メニューを制覇したいと思っておりますので、もっさんの「定期巡回店舗」へリスト入りしております。

紅亭さんのベーシックなランチメニューは、先ずお店の代名詞とも言える「おまかせランチ」。
次いで、カレーライス。
そして定食or単品と出来るお料理が6種類。
計8品のラインナップです。

おまかせランチは最後へ回す予定であり、単品のうち「若鶏のかつ」は既に頂きました。
毎回2品ずつオーダーしておりますので、コンプリート迄あと4回ですね。
先のことは一旦置きまして、今回はロース生姜焼き、メンチカツをオーダーしております。








20分ほど待って、登場のロース生姜焼き。
良し!
見ただけでもう美味い!!
これは間違い無いッ!!!


ロースは大ぶりなポーションで、スライスも結構な厚みです。
直様にも齧り付きたいところですが、素数を数えつつ一旦落ち着きましょう。


ナイフ&フォークが用意されていますので、ひと口大にカットして、と。
オンザライスにて頂きます。


お肉がメッッッッチャ柔らかい!
表面ではタレを良い塩梅に焦がしつつ、内側は柔らかでジューシィ。
寸毫も硬さを出さない、完璧な火通しです。
⁡ひと噛み毎にお肉の旨み・脂の甘みが口中に広がって来ます。



紅亭さんのお料理は全体的に「やや、甘め」のデザインで統一されているように感じますが、生姜焼きの付けダレも御多分に洩れず。
生姜の風味・塩っぱさ・甘さ。
それらの何も尖る事なく、豚肉本来のポテンシャルを引き出しています。

かつ、ご飯がモリモリと進む味わい。
素晴らしい調味です。
すいませんご飯お代わり。




間をおいて登場の、ふた品目はメンチカツレツ。
デッッッッ!!!
思てた以上にデカーーーい!



長辺でどれくらいの長さじゃろう?
大きさも厚みもある為、揚げ調理は12〜13分をかけてゆっくりと行われます。
更にバットで休ませつつ、余熱を4〜5分。



結果、この美しい揚げ上がり。
この大きさをして、割れや焦げは何処にもありません。
もっと小さなコロッケだって、ここまで完璧に揚がるか? と言う話ですよ。
河邉シェフの卓越した技術には、感嘆を禁じ得ません。



早速、真ん中でカット。
煌めくジュースがジュワワ〜〜っとお皿へ流れていきます。



更に8分の1へカットして、オンザライス。
⁡頂きます!



ミンチはやや細かめの挽き。
肉だねはしっかりと練られており、ツナギは最低限だと思われます。
お肉の旨みと甘みがピチッと閉じ込められており、それが口内でボムッ!と弾けるかのよう。
はらりと解ける肉だねの舌触りと、カッチリ付けられた衣のサクサクとした歯触りが、食感のインパクトを齎しています。



メンチカツのソースも甘めで優しい味わい。
ミンチの味わいをストレートに伝え、また旨みを引き立てています。
すいません、ご飯もうひとつ下さい。




〆はメンチカツ・生姜焼きのダブルオンザライス。
前門のメンチカツ、後門の生姜焼き。
お米のひと粒たりとて逃さぬ、ライス包囲網ッ!




食後にはアイスコーヒーとお菓子のサービス。
この一手がまた、お食事全体の満足感を高めてくれます。






お料理の美味しさは勿論なのですが、それに並ぶ紅亭さんの美点は「癒しの空間」であるように思います。
美味しいご飯を頂いて、ほっこりとしたええ気分でお店を出る。
休日のお昼に、これ以上の贅沢がありましょうか。
さあ次回はハンバーグか、チキンステーキか?
またお邪魔します。
ご馳走様でした。