もっさん、この日は六本木一丁目へ。
お邪魔しましたのは、いつものこちらでございます。





「BLT STEAK ROPPONGI (びーえるてぃー すてーき ろっぽんぎ)」さん。
2024年5月7日訪問。
11時30分入店。

アメリカ合衆国では5月の最終月曜日を「戦没将兵追悼記念日」として、祝日に定めています。

またこの日はBBQシーズンの本格的な到来を告げる「ナショナル バーガー デイ」でもあり、5月全体が「ナショナル バーガー マンス」として、様々なイベントが行われるひと月となっています。

これに因み、BLTステーキ六本木さんでも5月いっぱい
を開催されました。

ランチタイムのレギュラーメニューである「プライムビーフバーガー」を昼夜ともに提供する他、期間限定でスペシャルバーガー4品がメニューイン。

BLTさんのバーガーの大ファンであるもっさんとしては、見逃せる道理も無く。
期間中に4つのスペシャルバーガーを全て頂いて参りましたので、その模様を前後回に分けてお伝えします。

◯ BLTさんのハンバーガーの特徴について

当ブログでは既に何度もBLTさんのハンバーガーを取り上げておりますが、ここではもう一度その特徴に触れておきます。

まずパティ。
用いる牛肉は、BLTさんのメインコンテンツであるステーキをカットする際に出る端肉です。
故にお肉はステーキと同様に、全てUSDA(米国農務省)認定のプライムグレード。
部位はサガリ、ヒレ、リブロースのミックスとなります。

因みに、米国では牛肉の品質を以下の8通りに分類しています。

1.プライム
2.チョイス
3.セレクト
4.スタンダード
5.コマーシャル
6.ユーティリティ
7.カッター
8.キャナー

この内、食肉として一般に流通するのはセレクトまでの上位3種。
2021年のデータでは、全体に占めるプライムグレードの割合は10.6%でした。

日本のハンバーガーショップではアメリカンビーフを用いるところが多くあり、「米国食肉輸出連合会」の公式ステッカーを掲出しているお店もチラホラ見かけます。

が、もっさんの知る限り、プライムグレードのアメリカンビーフを用いると公言しているお店は皆無です。
お客側にとって、アメリカンスタイルのステーキハウスでハンバーガーを頂く事の大きなメリットと言えましょう。



閑話休題。
パティは150gに成形し、これまたステーキと同じく庫内温度が925℃ま迄上がるブロイラーオーブンでの焼成。
アメリカンステーキは外側をガッチリと焼き固めるのが常道ですが、パティへの火通しはかなり繊細。
あまり焦げ目を付けず、ふっくらと柔らかに焼き上げています。



焼印入りのバンズは、バーガーファンにはお馴染みの峰屋さん謹製酒種バンズ。
バンズのトーストにはバターやマーガリンではなく、フェットを用いています。
プライムビーフパティとの相性は言うまでも有りません。

と、ここまでがBLTさんのハンバーガーの、他店には無い特徴でした。

また全てのバーガーに共通してパティ上にはベーコンを、ヒール(下側バンズ)とパティの間にはトマトとレタスを配しています。
その基本線を維持して、さあ新作バーガーはどうなりますか?

◯ ペッパージャックバーガー



では改めまして、1品目はペッパージャックチーズバーガー。
ハンバーガーに於ける「The American Taste」の代表格です。



今回のハンバーガーには、全てポテトとピクルス、クレソン付き。
更にランチタイムはコーヒー若しくは紅茶も付いてきます。



味の決め手はやはり、ペッパージャックチーズ。
これ単体でコク味・塩気・香り・食感等がトータルコーディネートされており、ハンバーガー専用チーズと言っても過言では無いくらいの存在。
バーガーにはそりゃ合います。


が、チーズの存在感が強い分、やや単調で野暮ったいバーガーになりがち。
その点を解決したのが、バンズ裏にたっぷりと塗られたペッパーソース。
ピリッと辛く甘酸っぱく、かつまろやかな味わいです。




トップに配されたハラペーニョと共に「甘辛酸」が味わいに一本の芯を通し、バーガーへキレ味を齎しています。
見た目以上に満足感の高い、洗練された美味しさでした。
◯ テリヤキバーガー




2品目はテリヤキバーガー。
ラインナップを見て、うお?! っと驚いた商品です。



実物を拝んでみると、かーなーりーー個性的!
やっぱり目立つのはタルタルソースでしょう。
荒目に刻んだ半熟卵とマヨネーズで、極々甘口に仕立ててあります。
こういうアプローチはかなり珍しく、斬新と言えましょう。


タルタルソースと共に味わいの骨格を成すのは、むろんテリヤキソースです。
BLTさんではステーキソースに山葵醤油ソースや和風ソースがラインナップされていますが、テリヤキソースをお作りになったのは初めての筈です。
このテリヤキソースが秀逸!
プライムグレードビーフパティ、強めにトーストされたバンズらと相俟って、香ばしさの演出が素晴らしい!
焦げたお醤油の香りには、抗い難い魅力があります。
恐らくは日本人のDNAに刻まれているのでしょう。




タルタルとテリヤキソース、両者を合わせての塩っぱさと甘さのバランスも実に良き。

⁡ペッパージャックバーガーがキレなら、テリヤキバーガーはコク。
定番の味付けとオリジナリティを両立させており、老若男女問わずに受けそうなバーガーだと感じました。
完成度も極めて高く、これいっそ定番にしても良いんじゃ? と思わせる出来栄えでした。
◯ ミネストローネ




バーガーの前に前菜代わりとして頂きましたが、構成の都合上ここでご紹介。
「本日のスープ」はミネストローネでした。




BLTさんのお料理ですから、これはイタリア料理よりもアメリカ料理としてのミネストローネでしょう。
スープ物に大きなお豆が入っている辺り、Tex-Mexからの影響を感じさせます。





⁡といった所で、次回へ続きます。
ご馳走様でした。