もっさん、この日は下北沢へ。

時系列的には、六本木一丁目でハンバーガーを頂いた後の事です。

仕事のお休みが土日祝に重なった日のお楽しみ。
最近専ら、こちらでございます。



「Fairground (ふぇあぐらうんど)」さん。
2024年5月25日訪問。
14時5分入店。



下北沢のワインショップ&バー「フェアグラウンド」さん。
またもデザートワインを頂いて来ました。
銘柄はバーテンダーの新宮氏にお任せで4杯。
今回は貴腐ワインオンリーでの飲み比べセレクトでした。
◯ アプトホフ ムスカリス ベーレンアウスレーゼ


生産国:ドイツ
地域:ラインヘッセン
品種:ムスカリス
製法:貴腐


PiWi品種(ピーヴィ品種)のブドウ、ムスカリスを用いた貴腐ワイン。
PiWiとは「カビ菌耐性品種」。
うどん粉病やベト病といった、カビ由来のブドウの病気を防ぐべく改良された品種だそう。
お米もそうですけど、農家さんは何処も大変やな〜〜!
情熱と努力に、頭の下がる思いです。


濃縮還元ジュースのような、パンチのある甘酸っぱさ。
感じる香りと味わいはパイナップルやアプリコット。
フィニッシュにはキリっとした酸味もあり、爽やかでキレの良い味わいです。
◯ ペガサスベイ アンコール ノーブル リースリング 2008


生産国:ニュージーランド
地域:ワイパラ渓谷
品種:リースリング
製法:貴腐

もっさんはこれまで、オーストラリア🇦🇺やニュージーランド🇳🇿に

「ワインを造っている国」

というイメージは皆無でした。
ワインに関するド素人っぷりを遺憾なく発揮しております。


ペガサスベイ ワイナリーのあるワイパラ渓谷は、北半球で言えばフランス南部と同じ緯度なのだとか。
そう言われると、良いブドウが育ちそうなイメージが湧きやすいですね。


紅茶のような渋みの後から、ブワッと口内へ弾けるパイナップル感!

先程と同じパイナップルでも、こちらはシロップ漬けの缶詰パイナップル。
濃いめの色味に比例して、甘みも強くなっています。
甘酸っぱい味わいの引きが強く、香りの余韻が口内に長く残る印象です。
◯ シャトーギロー ソーテルヌ 2009


生産国:フランス
地域:ソーテルヌ
品種:セミヨン、ソーヴィニヨンブラン
製法:貴腐


「世界3大貴腐ワイン」のひとつ、ソーテルヌの貴腐ワイン。
ラベルを見るだけで、少し緊張します(笑)。


色味は澄んだゴールド。
アカシア系のさっぱりとした蜂蜜の甘さに、柑橘系の酸味と苦味。
樽熟によってシナモンやキャラメルの香ばしさも出ているでしょうか。
13.5度とやや強めなアルコールのキックと相俟って、実に濃厚な味わいです。
流石の美味しさ!
液体となった幸福感!
◯ ゲゼルマン トロッケンベーレンアウスレーゼ 2013


生産国:オーストリア
地域:ブルゲンラント州
品種:ショイレーベ
製法:貴腐

こりゃまた、凄い色味のものが出て来ました!
ショットグラスに注いだらウィスキーと見紛うような琥珀色です。



「世界3大貴腐ワイン」のひとつに数えられる、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ。
ではお隣、オーストリアのワインのレベルはと言えば?
バーテンダーの新宮氏曰く、余り差が無いレベルとのこと。



強烈な旨みと酸味、そして甘みは、熟成の効いた黒糖梅酒をストレートで飲んでいるような印象です。
これは和菓子とも相性が良さそうですなあ。
餡子の入った水まんじゅうや、水羊羹と合わせてみたいかも。

デザートワインを頂いていて、改めて不思議に思う事があります。
それはワインの味わいを表現するのに、ブドウが殆ど登場しないこと。

実際にもっさんも、パイナップルやマンゴーなど、トロピカルフルーツに例える事例が多いですね。
⁡この辺りがワインの魅力であり、かつ「ワインは難しい」と思わせる要因のひとつになっているように感じます。



今回は帰り際に併設の「下北沢ワインショップ」さんにてプレゼント用のワインも購入。
ワインの知識は流石で、細かな要望にも応えて頂けるのが有り難いです。
またお邪魔します。
ご馳走様でした。