もっさん、この日も六本木ヒルズへ。


への参戦Day6。
今期10皿目、大トリをお任せしたのはこちらでした。




「37 ステーキハウス&バー 六本木 (さーてぃせぶん すてーきはうす あんど ばー ろっぽんぎ)」さん。
2024年5月2日訪問。
11時51分入店。




六本木ヒルズ内、けやき坂テラス2階にて営業の「37ステーキハウス&バー」さん。
もっさんは過去に4回お邪魔しているのですが、ハンバーガーとカレーしか食べた事がありません。
もう今更感はありますけれど、いつかステーキも頂いてみませんとね。

言うて、そのハンバーガー・カレーがまた美味いんですよ!
単にクオリティが高いだけではなく、

「そ…その手があったかァ〜〜〜〜」

と、驚かされるようなアイディアもまた、37ステーキハウスさんの魅力と言えます。
今期グランプリの訪問予定を立てた際、結びの一番を37さんにお任せする事は早々に決定しました。

◯ 本日のランチ:とろける5種のチーズに包まれた21日間熟成ブラックアンガス× オーストラリアビーフのキーマカレー 炭火で焼き上げたグリル野菜を添えて

37ステーキハウスさんのお料理名が長い事には、もう驚きません(笑)。
そもそも毎回「21日間熟成アンガスビーフ」とかは必ず入りますんでね。
2行以上は確定事項でございます。

今年の37さんは、キーマカレーにてグランプリへ参加。
18カレー中唯一の、提供数の限定無しでした。
◯ 見た目のインパクト:★★★




配膳のキーマカレー。
ガッツリと盛られた焼き野菜に、37ステーキハウスさんの「らしさ」が全開です。
キーマもかなりたっぷりな量が盛られていますぞ。



そして、今回の肝はこのチーズソース。
配膳時にはスタッフさんから

「ソースをお掛けして宜しいですか」

と聞かれましたので、ソースを掛けて食べるのが前提というメニューです。



早速、ソースを掛け回します。
熱いのでお気をつけ下さいと言われていますので、慎重に、と。



だばだばと全量をボルトイン!
最初と大きく異なる見た目にチェンジです。
この一手だけでも、インパクトは3点確定でしょう。
◯ クリエイティビティ:★★★

キーマカレーに限らず、チーズはカレーにとってありふれたトッピングではあります。
が、チーズソースとして、ここまで大胆にチーズを用いたカレーライスは然う然うに見当たらないでしょう。
 
更に、37ステーキハウスさんの切り札たる、21日間熟成アンガスビーフの存在。
他店ではおいそれと真似は出来ず、クリエイティビティも3点を下回る事は有りません。

◯ 味:★★★★★



カレーを頂く前に、別アイテムもご紹介。
こちらは平日ランチタイム限定でセットとなる冷製スープ。



もっさんの持論として当ブログでは繰り返し述べておりますが、冷静スープが美味しいお店のお料理は、まず間違いない。
逆に、味を付けた牛乳の如きものを冷製スープだとのたまう店は、メインも大したものは出て来ません。



37さんの冷製スープはいつ頂いても美味しい。
今回はかぼちゃの冷製ポタージュでした。
かぼちゃの甘み、スープの塩気、旨みの一体感。
どれを取っても完璧です。



こちらも平日ランチタイム限定でセットとなるカフェ。
アイスコーヒーをお願いしました。
お代わり無料という太っ腹仕様につき、遠慮なくガブガブと頂きます。



ではいよいよ、カレーに取り掛かります。
先ずはなんと言ってもチーズソース。
商品名には5種のチーズと謳ってありますが、公式サイトやメニューにも何のチーズを用いているかの記載は有りませんでした。

この手の流動体チーズの鉄板であるモッツァレラ。
コク出しにチェダー。
塩気にパルミジャーノ レッジャーノあたりは、確実に使っているかなと。

香り付けはグリュイエールかエメンタール、はたまた白カビ系かなあ?
ここまで来るともっさんにはギヴアップですが、何れにせよ一個の「ソース」として、非常にバランスの取れた香りと味わい。
どんな食材に掛けても美味かろう、と思わせるだけの説得力を備えています。



キーマカレーに用いるミンチは、お得意の熟成ブラックアンガスビーフとオージーのミックス。
これを粗挽きに仕上げています
後者はランチメニューのハンバーグに用いているものと同じ素材でしょう。



キーマはトマトや香味野菜を煮込んだソース、イタリア料理で言うソフリットと合わせてあります。
トマトの酸味を活かしたさっぱり仕立て。
チーズソースがある事を前提としており、味付けは薄めです。
また、全体に対するお肉の占有率はやや低め。
とはいえカレー自体はたっぷりと掛けられていますので、見た目以上にヴォリューミィですよ。



チーズソースとベジキーマカレー。
両者が組み合う事によって、一般的なキーマカレーとは一線を画すシズル感が生まれています。



ご飯を含めて、全てが一緒に口へ入るデザインですが、チーズ・牛ミンチ・トマト・ご飯と、お互いに相性の悪いものが一切存在しない組み合わせです。
こんなん美味いに決まってるやろ(逆ギレ)!




ステーキと同じく、夏野菜類は直火焼き仕立て。
これも中々に、普通のカレー屋さんではやりたがらない調理法でしょう。
カレーの合間合間に食べれば箸休めになりますし、焦げ感がカレーに更なる香ばしさを齎しています。

味わいには、ひとつのケチも付けられません。
5点満点以外にあり得ませんね。

◯ 総合評価
味:★★★★★
見た目のインパクト:★★★
クリエイティビティ:★★★




自身が推したインパクト賞、クリエイティビティ賞に、最後まで迷った候補でした。
斬新なアイディアを盛り込み、尚且つ素晴らしく完成度の高いカレーライス。
そこへ見え隠れする、ステーキハウスならではの技術とプライド。
改めて、感嘆を禁じ得ないお店です。
ご馳走様でした。