もっさん、この日も六本木ヒルズへ。



への参戦もラストとなったDay6。
⁡1軒目のカレーはこちらで頂きました。





「中国料理 ゴールデンタイガー (ちゅうごくりょうり ごーるでんたいがー)」さん。
2024年5月2日訪問。
11時入店。

六本木ヒルズ内ヒルサイド1階にて営業の「ゴールデンタイガー」さん。
運営は際コーポレーション社。
「紅虎餃子房」「万豚記」「蒼龍唐玉堂」等、様々な中華料理ブランドを持つ大手企業さんです。

際グループの麾下は中華料理のみに留まらず、ヒルズ内だけでも鰻料理、天ぷら、寿司と多岐に渡ります。
もっさんが好きなお店で、マグロ料理専門店の「鐵ちゃん」さんもそのひとつ。
同グループの斬り込み隊長として、カレーグランプリ・グルメバーガーグランプリに参加していることは過去にも当ブログでお伝えしております。
同社の商品開発部さん、マジでハンパない。

◯ 本日のランチ:羊スペアリブの薬膳スープカレー



ゴールデンタイガーさんは「四川火鍋+スープカレー」のミクスチャでグランプリに参加。
一昨年も羊肉を用いたカレーを出品しており、とても美味しかったです。
もっさんにしてみれば、今年も来ましたな! という安心材料ですね。
1日限定16食の提供でした。
◯ 見た目のインパクト:★★★




グツグツと音を立てて配膳のスープカレー!
まあ、スタッフさんが逆向きに置いちゃいましたけど。

これだけでも十二分ですが、更にフライド羊スペアリブや雑穀米ライスの彩りなど、見た目の特徴は挙げていったらキリが有りません。
インパクトは3点間違い無し!
◯ クリエイティビティ:★★☆

今期グランプリに於いてクリエイティビティ賞に輝いたこのひと皿ですが、あくまでもっさんはもっさんの視点にて評価させて頂きます。

もっさんにとって、火鍋もスープカレーも普段は食べ付けないお料理です。
故に浅いレベルで検索してみました。

先ず火鍋ですが、火鍋料理の専門店では夏季の限定メニューとして、カレースープの火鍋を提供するお店をいくつか見つけました。
そういや、しゃぶしゃぶ専門店さんにもカレースープがあったりしますよね。

逆にスープカレーの専門店さんでは、火鍋風スープカレーを提供しているお店を殆ど見つけられず、レトルトカレーが僅かにヒットするのみでした。

ゴールデンタイガーさんは元々が中華料理屋さんですから、立場としては前者に近いかしら?
僅かに星を減らし、2.8点!
クリエイティビティは端数を切り捨てての2点です。

◯ 味:★★★★☆




正しい向きにひっくり返しまして(笑)、実食でございます。

既出の通り、スープは四川火鍋とカレーのミクスチャ。
日本国内に於ける「火鍋」の定義はかなり曖昧なようですが、本場中国では内モンゴル発祥の羊出汁スープ火鍋「涮羊肉」はかなり人気なようです。
今回のスープは、こちらをモディファイしたものでしょう。



欧風やインド風ではなく、中華風な辛さの演出を行った辛口カレーは初めて頂きましたが、コレスッゴく良いですね!
「カレーにしてカレーに非らず」とでも言うような、独特の世界観を作り上げています。

出汁にはやはり「羊らしさ」が明確に現れています。
スパイスの香りと醬の辛味・酸味で、クセの強さを良い塩梅にニュートラライズし、更に奥深い味わいへと昇華させているように思います。
いや、コレは美味しいですわ!



メインアクトの羊スペアリブ。
スープで柔らかく煮込こんだ骨付き肉を、提供前に揚げています。



外側のサリっとした舌触りと、お肉の柔らかさから生じるコントラスト。
これは単に食感の多様化のみならず、香ばしさを演出し、カレースープのリフトの良さをも齎しています。
調理によって、足し算が掛け算に変わった好例と言えましょう。



野菜類はプチトマト、ピーマン、ナス、じゃがいもが入っています。
全て素揚げにしてある辺りに、中華料理店らしさが見えますね。
色合いの鮮やかさが食欲を掻き立てると共に、野菜それぞれの良さをストレートに味わえます。
ピーマンの盛り付けは裏表が逆でしょ! と突っ込むのも忘れません。



ライスは雑穀米。
種類を数えてはおりませんが、これは五穀米でしょうかね?
スープカレーの常道に則った、はっきりと硬めの炊き上がりです。



大きなお皿の手前側を、広〜く開けた盛り付け。
このスペースに、カレーを掛けて食べられるように配慮されたものと思われます。




もっさんの訪問時、周りの席でも数名の方がカレーをオーダしており、その皆さんはお皿へカレーを盛って食べていましたね。
もっさんはカレーが冷めないよう、「浸け食べ」にて頂きました。

斯様に、工夫とアイディアに満ちたひと皿です。
もっさんも顔中を汗だらけにしてガンガン食べ進めるのですが……。

……塩っぱい!
塩味がもっさんには強すぎ、ライスと一緒に食べてもやや過剰でした。

原因は、揚げスペアリブかしら?
揚げ調理の後で、仕上げに粒の大きなお塩を振ってありました。
スペアリブ単体ではまことにちょうど良い味付けなのですが、このお塩がスープに溶けた結果ではないかと思われます。
テイストは厳しめに、星ひとつを落としての4点としました。

◯ 総合評価
味:★★★★☆
見た目のインパクト:★★★
クリエイティビティ:★★☆

味付けの濃さ以外は、ガチに美味しいカレーでした。
物珍しさはありますが、同時に何度でも食べたくなるような魅力にも溢れています。
今期グランプリでの受賞にも納得です。
ご馳走様でした。