へ参加のカレーを頂きます。
グランプリ参戦Day4の1軒目。
折り返しとなるトータル6軒目は、今回初めてお邪魔するお店です。
どんなカレーが頂けるか楽しみにしておりました。
「グランドフードホール」さん。
2024年4月20日訪問。
11時入店。
六本木ヒルズ内、ヒルサイド地下2階にて営業のグランドフードホールさん。
「Food is LIFE. FUTURE. LOVE.」を掲げ、業態としては安全・安心な食材やお料理を販売する食料品小売がメインのようです。
食のセレクトショップ、という表現で宜しいかと思います。
六本木店さんもカフェ・グロサリー・デリカテッセンを謳っておられますが、フロアの大半はグロサリーですね。
イートインスペースは然程に広くはありません。
カレーグランプリには一昨年も参加。
もっさんは当然イートイン狙いで、開店前から待機です!
◯ 本日のランチ:ガーデンシェフカレー
グランドフードホールさんのシェフはイタリア料理出身の方だそう。
通常ランチメニューはパスタやラザニアのセットでした。
ラザニアはもっさんの好物のひとつですが、それは次回の宿題です。
着席するなり、カレーをお願いします。
限定20食の提供でした。
10分少し待って、登場のガーデンシェフカレー。
ほほう、こりゃ中々に面白いですな!
◯ 見た目のインパクト:★★★
目を引くのは、矢張り野菜類でしょう。
最初の感想は「素揚げ野菜が盛り盛りの『野菜カレー』」というもの。
このブログ用に文章にしてみて初めて気がついたのですが、普段のもっさんならば「野菜カレー」とか好き好んでオーダーしませんね(笑)。
この手の「野菜を食べるカレー」は、スープカレーである事が多いように思います。
ライスの上にドカドカと並ぶのは珍しいのではないでしょうか。
勿論意図があっての事ですが、有りそうで見ないデザインにインパクト3点評価です。
◯ 味:★★★★☆
では実食でございます。
まずはカレーのお味見から。
おファッ!?
メチャメチャ美味しい!
凄ッ!!
カレーはフォンがビシッと効いた、欧風スタイルのビーフカレーです。
そのフォンへ染み出した牛肉の旨みや甘みが、まあ兎にも角にも凄い。
事前に予習したところでは、グランドフードホールさんがローストビーフ等に用いるお肉は「4Xミート」というオージービーフだそうです。
こりゃオージーじゃないでしょ?
和牛だと思うんじゃがなあ〜〜。
そう考えつつ食べ進め、正解の判明はお会計の後。
レジのスタッフさんにお願いして厨房へ聞いて貰いますと、今回のカレーでは特別に宮崎牛を用いたとの事。
もっさんは宮崎牛を頂いた経験が無いのですが、これは相当な牛さんです。
柔らかく煮込まれた牛肉からは、噛む度に旨みが迸ります。
その旨みを追いかけて来るのは、脂身の上品な甘みと華やかな香り。
巧みに計算され十全に練られたスパイス使いが、宮崎牛の長所を余すところなく引き出しています。
一旦お野菜を退けて、シンプルにカレーライスとして楽しみます。
うははははは!
これは堪らぬ!!
五穀米が溶けるように無うなる!!!
掛け値なく、もっさんがこれ迄に頂いたビーフカレーの中でも、1、2を争う美味しさでした。
お野菜は蕪、人参、秋葵、椎茸、南瓜、赤パプリカ、大根。
全て素揚げにされており、特段の下味は付いていないように感じました。
故に野菜用のソースを兼ねて、カレーをたっぷりと掛け回し頂く訳ですが。
んんんんんん(煩悶)。
野菜が食べ難いですわ、これ。
柔らかな南瓜や秋葵、サイズの小さな椎茸はまあ良しとして。
蕪、人参、大根は軽く素揚げした程度では火が通っておらず、硬いです。
また大きめなカットが、食べ難さに拍車を掛けてしまっていますね。
もっさんはしゃーなしに、それらをナイフ&フォークで細かくカットして頂きました。
ひと昔前はよく「ごろごろ野菜」を謳ったカレーがあったものですが、あれは野菜に火が通っていてスプーンでもカットし易く、またある程度味も入っている事を前提に成立していました。
「硬い、デカい、味も付いてねぇ」
というポーションが、カレーの具材として相応しいのか?
もっさんの見解では、否、ですね。
グランプリの記事に関しては忖度なしを前提としておりますので、 敢えて苦言を呈させて頂きます。
シェフは明確な意思と意図を持ってこのデザインに着地されたのでしょうが、
「本当に美味しい野菜だから、是非食べてみてね!」
という想いが、空回りされたように見受けられます。
結果、
「この形、この状態がいちばん美味いんじゃ」
という、十分な説得力を持たせられなかったように思います。
カレー+ライスのみなら100点!
野菜類は60点。
平均80点の、星4つ評価と致します。
◯ クリエイティビティ:★★☆
ライスと野菜を「春のガーデン」に見立てたアイディア自体は素敵です。
そのアイディアを現実のお料理に落とし込む段階で、もうひと工夫欲しかった!
星ひとつ削りまして、クリエイティビティは2点評価です。
◯ 総合評価
味:★★★★☆
見た目のインパクト:★★★
クリエイティビティ:★★☆
何度でも言いますが、ビーフカレーのクオリティはブッ魂消る程に素晴らしいものでした。
これに加えて野菜の美味しさを表現出来れば、鬼に金棒な筈。
次回のグランプリ参加を、心より期待しております。
ご馳走様でした。