既に当ブログでは度々お伝えしております

参加全18店舗から、もっさんのグランプリ参戦へのオープニングアクトをお任せしたのは、こちらの名店でございます。



「ヒルズ ダル・マット」さん。
2024年4月8日訪問。
13時2分入店。

六本木ヒルズで好評を博すリストランテ、ダル・マットさん。
カレーグランプリへは前回も参加し、デリシャス賞を受賞。
グルメバーガーグランプリ参加の常連でもあります。

もっさんは過去に数回お邪魔しており、フェイバリット食材であるA5ランク山形牛を使ったバーガーやカレーを頂いて来ました。

クオリティという点では、全く心配ご無用。

「ダル・マットさんならば、よもや間違いもあるめぇ」

という安心感すらあります。

しかし今回は何やら、ド派手なカレーをご用意されたようで……。

◯ 3賞の審査基準について

ここで改めまして、カレーグランプリのシステムを簡単にご紹介します。
グランプリに参加の全18カレーは、実食した一般カスタマーによる投票で「味」「見た目のインパクト」「クリエイティビティ(シェフのアイディア力)」の各賞が競われます。

デリシャス賞は5点満点、インパクト賞とクリエイティビティ賞は3店満点での評価。
投票サイトに記載の点数基準は、以下の通りです。

1点:好みじゃない
2点:ふつう
3点:いいね!
4点:美味しい!
5点:絶品!!!

見た目のインパクト
1点:ふつう
2点:すごい!
3点:最高!!!

クリエイティビティ
1点:ふつう
2点:すごい!!
3点:天才!!!

森ビルさんお得意の、ふわっとした点数区分。
グランプリに参加のカレーを頂き投票する以上、もっさんは曲がりなりにも「審査員」でございます。
故に、自分の中での審査基準をもう少し明確化しました。

4点:10点満点でカレーを評価した際、8点以上
5点:同 9点以上

見た目のインパクト
3点:ひと目見たら忘れられないヴィジュアル

クリエイティビティ
3点:他のお店では真似の出来ない独創性

以上により、投票を行いました。
今回よりカレーのインプレッションも、これらの点数を併記してお伝えします。

本日のランチ:〈グランキオ〉
もっさんのオーダーは勿論、カレーグランプリに参加の〈グランキオ〉。
1日15食限定の提供。
今期18カレーのうち、唯一商品名に記号が入っているメニューです。
何やら自信を感じさせますね!

因みにこの〈〉から、かなーりむかーしの全日本プロレスの「チャンピオン・カーニバル」に於いて、各選手が入場式で掛けるタスキに何故か定冠詞が入っていたのを思い出しました。
「ザ・ジャイアント馬場」とか「ザ・ドリー・ファンク・Jr」とかね。




閑話休題。
お料理の配膳でございます。
ダル・マットさんが今回、繰り出してきたのは「蟹カレー」!

見た目のインパクト:★★★
インパクト、3点の理由は言うまでも無いでしょう!
ダル・マットさん、コレは確実にインパクト賞を獲りに来ましたね!



⁡蟹さんはお察しの通り、内側はがらんどう。
甲羅は飾りですが、脇に立て掛けられた蟹爪と相俟って、もの凄い存在感を発揮しています。



黒いお皿に白系からオレンジへのグラデーションを入れた色使い。
ワンポイントに鮮やかなグリーンと、デザインもキマっています。

クリエイティビティ:★★★



蟹の派手さに目を奪われがちですが、このカレーの最大の勘所は、カレーにリゾットを合わせた点だと思います。

一昨年のグランプリでも同様のスタイルを採っていましたが、ダル・マットさん以外で「カレー+リゾット」を見た事がありませんので、クリエイティビティについても3点の評価としました。

味:★★★★★



ではいよいよ、実食です。
カレーのベースは蟹出汁とトマトソース。
味付けはトマトの爽やかな酸味が前面に出ており、辛さは抑えめ。



そして蟹ですよ。
トマトの酸味の後から、蟹の旨みがずんずんと現れて来ます。
⁡濃厚ながら濃厚過ぎず、しっかりとリッチな口当たり。
この辺りのバランス感覚は実に秀逸ですね。



ライス代わりはお得意のリゾット。
今回はキノコのリゾットを、これまた濃厚に仕立てた甲殻類とキノコのお出汁で炊き上げています。
単体でも、ビビるくらいに美味しいです。



カレーとリゾットを一緒に頂けば、これらが合わない訳が無い!
正しく、旨みの洪水です。



濃厚な味わいを堪能したら、らっきょうのワイン漬けで口内をリセット。
永遠に食べ続けられます。



カレーのトッピングには、スチームした蟹爪と蟹脚が2本ずつと豪勢!
君は蟹肉を上品にスプーンで掻き出すに止めても良いし、手で殻を割ってしゃぶり倒しても良い。



更に、解した蟹肉が追い討ち!
この演出、もはや小憎らしいまであります。

どこを切り取っても蟹味。
血中蟹濃度上昇重点!
⁡テイストも文句無しの5点です!

◯ 総合評価
味:★★★★★
見た目のインパクト:★★★
クリエイティビティ:★★★

2024年のグランプリはひと皿目から満点評価!
流石はダル・マットさんと、瞠目する美味しさでした!

◯ 本日のおデザ:premavera 春、エスプレッソ



折しも、六本木ヒルズでは「春の彩りスイーツ」フェアを開催中。
折角ですから、この限定スイーツも頂いておきましょう。
カッフェはエスプレッソをお願いします。





登場のドルチェ&カッフェ。
イタリア語でプリマヴェーラは、まんま「春」の意。
ベリークリームもほんのり桜色です。



上部はホイップにホワイトチョコレート真っ赤なエディブルフラワーとクランブル。
紅白の対比が実に華やか。



中段はベリークリーム、底面にピスタッキオ。
それぞれのピンクとグリーンは、花弁とがく片・花托を模しているかしら。



層状に味わいや食感の変化が楽しめ、見た目にも春らしくて素敵。
これはオーダーして正解でしたね。



と言う訳で、もっさんが今期の「デリシャス賞」に推した、ダル・マットさんの蟹カレーでした。
ご馳走様でした。