今回は久々に「蘊蓄を語る回」です。

お題は、ハンバーガーの「『起源』のひとつ」について。
以前より何処かのタイミングで文章に出来ればと思っていたテーマなのですが、それにうってつけなお料理を頂きましたので、この機会にやってみます。
先ずはお店のご紹介から。




「BAKERY & BURGER JB's TOKYO (べーかりー あんど ばーがー じぇいびーず とうきょう)」さん。
2024年2月26日訪問。
11時3分入店。

スマッシュバーガー訪問強化月間、第5弾。
オープン当初にバーガーファンの間で話題となっていた「JB's TOKYO」さんへお邪魔しました。

◯ 本日のランチ:JB's SPECIAL、Corn Chowder COMBO

本題へ入る前に、お料理をご覧頂きましょう。




こちらがJB's TOKYOさんのハンバーガー。




最大の特徴は「食パンでパティを挟むスタイル」のハンバーガーである事です。



このスタイルの元祖は、コネチカット州ニューヘイブンのレストラン「ルイスランチ ( 公式Instagram )」さん。
同店の創業は1895年。
食パンで挟んだハンバーガーの販売は、1900年からスタート。
アメリカ議会図書館(事実上のアメリカ国立図書館)から、「ハンバーガー生誕の地」として認められたお店です。

もっさんが当ブログに於いて、これまでに何度となく

「ハンバーガーとはサンドイッチの亜種である」

という旨の発言をしてきたのは、いちバーガーファンとしてルイスランチさんクラシックなハンバーガーの事を知っていたからです。

無論、本国アメリカでもハンバーガーの起源については諸説あります。
ルイスランチさんのハンバーガーはその諸説の中でも、かなり明確に歴史が残っている稀有な例と言えます。
その点を皆さんにお伝えしたかったというのが、当記事の最大の目的です。

また、グランド ハイアット 東京のステーキハウス「オーク ドア」さんは、2020年に開催した期間限定イベント「テイスト オブ アメリカ」に於いて、このスタイルのハンバーガーを

「コネチカット ブロイル バーガー」

として日本に紹介しました。

が、「ハンバーガーショップ」ではなく「高級ステーキハウス」のオーク ドアさんによる主催だったからか、そこまでバーガーファンの耳目は集めなかったように思います。
もっさん的には非常に有意義なイベントだと感じましたので、また是非開催して頂きたいものです。

では、JB's TOKYOさんのハンバーガーに戻りましょう。



もっさんのオーダーは店名を冠したJB's スペシャル。
これをコーンスープとドリンクの付くCセットでお願いしています。
ドリンクは有料オプションで、100%自家製牛乳シェイクをお願いしました。

尚、JB's TOKYOさんでは全てのバーガーメニューで、普通の丸バンズへの変更も可能です。
もっさんの訪問時点では、メニュー表の半分はバンズで挟むハンバーガーとなっていました。


改めてこのお料理を見ますと、矢張り食パンで挟んだハンバーガーというのは珍しいですよね!

誰かに説明なくこの写真をお見せして料理名を聞いたら、100人中99人はサンドイッチと答えると思います。
逆に言えば、日本でこれを「ハンバーガーです」として売り出したのは結構、画期的な事柄です。



JB's TOKYOさんは「ベーカリー & バーガー」と謳っている通り、パンは全て店内での自家焼成。
パン屋さんクオリティの食パンは、確かに美味しいです。


ただ、パティが残念ながらチカラ不足。
結果どうしても、パンとケチャップの味しか印象に残りません。
ハンバーガーとしての完成度は、お世辞にも高いものだとは言い難いです。





最後に、コーンチャウダーと自家製ミルクシェイクは真っ当に美味しいです。
特にコーンチャウダーが良き。

日本ではコーンのスープと言えばコーンクリームスープばかりですがら、チャウダーという選択肢を示したのは意義のある事だと思います。
当記事の目的その2でした。
ご馳走様でした。