もっさん、この日は大宮へ。

同地を訪れるのは昨夏以来7ヶ月ぶりでした。
前回は大宮駅着がギリギリの時間となってしまい、暑い中を汗をかきつつ、お店まで足早に歩いた記憶があります。

今回は余裕を持って大宮入りしましたので、駅周辺をぐるっとロケハン。
気になるお店のチェックを終えましたら、いよいよ本丸へ乗り込みます。




「洋食 紅亭 (ようしょく べにてい)」さん。
2024年1月26日訪問。
10時7分入店。



大宮の有名洋食店、紅亭さん。
営業は基本的に金曜と土曜のみに絞られていますが、それ故に「紅亭の味」を求めるファンが列をなして止みません。

もっさんは昨年に1度お邪魔しており、お店の代名詞にして伝説の逸品「ドレス・ド・オムライス」を頂いております。
この一皿は、2023年度の「もっさんグランプリ」にて最優秀賞に選ばせて頂きました。

そんな個人的思い入れもある紅亭さん。
今回のお目当ては、冬季限定メニューのカキフライです。



この時期、鍛えられた紅亭ファンによる行列は2時間待ち、またはそれ以上にも及ぶとか。
更に訪問の前週にテレビでの露出があった事もあり、普段より行列が長くなる事も懸念されます。

もっさんは持ち前の暇人力を発揮し、開店の2時間前から並ぶ事にします。
この日の大宮着は8時50分過ぎ。
紅亭さんへの現着は9時30分でした。
既に1名がお待ちで、この方は9時前から待っておられたようです。



紅亭さんは河邉シェフのご自宅を改装した1階と2階の一部を店舗としており、住宅街のど真ん中にあります。



それ故にご近所への配慮から、行列が長くなると開店時刻を早める事があります。
入り口前に2名分、道路サイドには5名分の待ちイスがあり、こちらが埋まるラインがひとつの判断基準のようでした。



紅亭さんの開店の定刻は11時30分。
この日は10時8分に入店が開始されました。
紅亭さんX公式アカウントのポストに拠れば、10時20分の時点で満席。
10時40分には店内の待ち席が埋まり、外待ちが発生していた模様です。

◯ 本日のランチ:天下逸品かきフライ(大)定食、若鶏のかつ



もっさんのオーダーは勿論カキフライ。
牡蠣の大きさによってフライの個数は多少前後するそうです。
この日の牡蠣ではノーマルの定食で5粒、大で8粒。
ノータイムで大をお願いします。
序でに、前出のテレビ番組に出ていたチキンカツもお願いしましょう。
店内で温かいお茶を頂きながら、待つこと1時間ちょい。
11時10分を回った辺りで、いよいよ調理が始まりました。






ややあって、お先にご飯、お味噌汁、お新香の配膳。





⁡続け様に登場の「天下逸品かきフライ」!
おほほ! 美味そう!
やや薄めの揚げ色と、綺麗に積み上がった盛り付けが印象的です。
時代劇に出て来る年貢米の米俵が、こんな感じに積まれていますよね。


早速オンザライス!
こうして見ると、1粒が結構な大さです。
先ずは味付け無しで頂いてみましょう。


揚げ油はラード100%。
フライは低めの温度で、ゆっくりと加熱。
トンカツとかではよく見る技法ですが、カキフライにはどうなのかしら?

そう思いつつガブっと齧り付くと、柔らかな身ごろからジュースがジュバッ!
うおっほ!
完璧な火通しです!
うっまー!


衣は剥がれも割れもなく、しっかりと牡蠣を覆っています。
ラードの香ばしさをバチっと感じさせつつ、過剰に後味を残しません。

驚かされるのはその軽さ!
食感は勿論のこと、幾ら食べてももたれない感じがします。
これは衣の付け方・揚げ方の技術の違いでしょうか。



特製のタルタルソースは玉子の存在感が大きく、ピクルスは少なめ。
酸味は抑え、塩気を前面に出てた味付けです。
玉子の甘みを最大限に活かしており、牡蠣そのものの塩気とも良くマッチしています。
何よりご飯が進みます!
良いゾ〜〜コレ!!
すいませんご飯のお代わり下さい。


尚、河邉シェフがオーダーを勘違いされたようで、8個中3個は後から追加されました。
揚げ立てが供給されるのは寧ろご褒美なのでは?
熱々のウマウマです。



追加分のカキフライはタルタル+中濃のダブルソースで。
ご飯がマッハで消えて行きますぞ。
すいませんご飯もうひとつ。





⁡追加オーダーした「若鶏のかつ」。
こちらもカキフライと同様に揚げ色は薄めです。
綺麗な盛り付けも共通していますね。



カキフライにはキャベツの千切りでしたが、チキンカツにはレタスサラダが付いています。
サウザンドアイランドドレッシングが甘酸っぱくてうまし。
チキンカツはお醤油とレモン果汁で頂くのがおススメだそう。
ほーん?
カツ = ソースな人生を送って来たもっさんには経験した事のない食べ方ですが、お店のおススメとあらば是非も有りません。


お醤油レモンでオンザライス。
あああ、成る程!
若鶏のタンパクな旨みに、お醤油のシンプルな味付けが高相性。
衣の軽さレモンの酸味・香味がシナジーを発揮しており、こりゃまた幾らでも食べられますね。


ムネ肉はとても柔らかく、しっとりとジューシィ。
「ふた口大」くらいの少し大きめなカットが、お肉の食感をより良く演出しています。
すいませんご飯もういっこ追加で。



食後にはコーヒーとお茶菓子のサービス付き。
シェフやマダムのお心遣いが、なんとも言えぬ暖かな雰囲気を醸し出しています。
これがまた堪らんのですよ。
ファンの方が超時間待っても構わないという理由の一端でしょう。



こちらは退店時の行列。
最長で3時間待ちだったそうです。
今季の「天下逸品かきフライ」は3月2日までの提供。
ハンバーグや生姜焼きといった定番メニューも気になりますので、またお邪魔します。
ご馳走様でした。