もっさん、この日は代官山へ。
お目当てはハンバーガーでございます。

昨今のハンバーガー界隈に於いて、大きなトレンドとなっているのが「スマッシュバーガー」です。

⁡このトレンドが顕著となったのは2021年以降。
2020年の時点ではスマッシュバーガーを扱うお店は都内にも数軒あるだけでしたが、新たな専門店が続々とオープン。
また既存の有名ハンバーガーショップが、新メニューとしてスマッシュバーガーを取り入れてもいます。

こうした現状を、もっさん自身も整理・再確認しておきたいと思い

「スマッシュバーガー強化月間」

を開始します。

第1弾は、トレンドの発生以前よりスマッシュバーガーを提供している「古豪」にお邪魔しましょう。





「HENRY’S BURGER Daikanyama (へんりーずばーがー だいかんやま)」さん。
2024年1月12日入店。
11時入店。

代官山駅から程近く、旧山手通りにて営業のヘンリーズバーガーさん。
オープンは2015年。
開業当初から「A5ランク黒毛和牛100%パティ」に「スマッシュバーガー」というふたつの個性を武器としており、バーガー業界に於いて強い存在感を放っています。

もっさんは秋葉原店さんへ良くお邪魔していたのですが、コロナ禍にあって閉店。
2024年2月現在では代官山店と自由が丘店の2店舗の展開。
加えて、近く原宿店もオープン予定です。

◯ 本日のランチ:和牛ダブル コンボ

ヘンリーズバーガーさんのメインコンテンツは、「和牛バーガー」と「和豚バーガー」の2本柱。
もっさんは前者をダブルパティに、ポテトとドリンクの付くコンボにてオーダーしています。




今回は代官山店さんにお邪魔しましたが、こちらの席数はカウンター4席のみ。
ゆっくりイートインを楽しみたい方には自由が丘店さんがおススメです。
もっさんは座席確保の為、開店の15分前から待っていました。



ややあってハンバーガーの完成。
カウンターにてプラスチックのバスケットを受け取ります。

このバスケットは良いアイディアだと思いますね。
良くあるファストフードのトレーに比べたら、内容物の保持力がダンチです。
欠点としては、バーガーの写真が撮り辛い事ですね(笑)。



⁡ヘンリーズバーガーさんのパティはA5ランク黒毛和牛100%。
雌の処女牛のみと聞いています。
オーナー氏が同じで経営的に親元と言える、人気焼肉店の「なかはら」さんが一頭買いしたもの。
その牛肉から焼肉には適さない部分、主にスネ肉を粗挽きのミンチに。

ツナギなしの大粒ミンチは、鉄板で普通に焼いたらバラバラになってしまいます。
⁡故に、コテを用いて鉄板にギューッと押しつけるように焼くことで、パティに敢えて「焦げ」を作ります。

押し潰されて焦げた部分が結着することで、1枚の纏まったパティに成形する訳ですね。
この押し潰す動作が「スマッシュ」と呼ばれる所以です。
焼き上がったパティはミンチの美味しさ・弾力・食べ易さと、焼肉の歯触りと香ばしさを兼ね備えています。
焦げ感が出ている分、バーガーペーパーに鼻先を突っ込んだ際に感じる「焼けたお肉の香り」も強く主張して来ます。
また、焦げと言っても苦味が出るほどに真っ黒く焼き焦がす訳ではありませんから、お肉そのものの美味しさもしっかりと感じ取れます。
これぞ、スマッシュパティの醍醐味!



ソースは特製のオーロラソース。
ソースの甘酸っぱさとチーズの塩気が絶妙に噛み合い、バーガー全体をオーガナイズしています。
野菜類はトマトスライスにグリーンカール。
少量ですが野菜が入る事により、バーガーの食べ口がライトなものになっていますね。



バンズは高田馬場のベーカリー「馬場FLAT」謹製。
クラウン(上側バンズ)は上部をトーストし、まあるく焼き目が付いているのが印象的です。

このパンがまあ美味しい!
黒毛和牛パティの旨みに負けていません。
流石は都内屈指の有名ベーカリーです。
そしてこのバンズは口溶け良く、とっても柔らか。
前述したように野菜類も量は少なく、さして食感の主張もして来ません。

故にこのバーガーに齧り付けば

「コリコリ・ギザギザ・プニプニ」

とした、スマッシュパティの食感を前面に感じる事になります。
逆に言えば、スマッシュパティの邪魔をするパーツを極力排除した結果、このパーツ構成に落ち着いたのだと思われます。
潔く割り切った、素晴らしいデザインです。




ポテトはシューストリング(細切り)とウェッジ(くし切り)の2種から選択可。
ポテトの種類が選べるお店は稀ですね。



アイスコーヒーはCOSTAコーヒー。
コンビニやスーパーで小さいサイズのペットボトルを見かけた事はありましたが、飲食店でいただいたのは初めてでした。




一言で言うなれば「完成されたハンバーガー」。
最早、完成度が高いとか低いとかいう次元では語れません。
ハンバーガーというお料理の、ひとつの極北に至っています。
マジ最高です。
ご馳走様でした。