もっさん、この日は湯島へ。
湯島には贔屓にしている和菓子屋さんがあり、湯島天神へお参りのついでにちょくちょく寄っております。

が、そちら以外のお店へ寄るのは実に久しぶり。
今回は4年以上ぶりとなる、湯島での食べ歩きでございます。





「鳥つね 湯島天神前店 (とりつね ゆしまてんじんまえてん)」さん。
2023年12月28日訪問。
11時10分入店。



創業は大正元(1912)年。
湯島一帯では老舗中の老舗、鳥つねさん。
創業当初は鶏肉を専門に扱う卸であり、2代目からは飲食店へ。

同店公式サイトでは「鳥一筋80年」と謳われておりますので、恐らくは1930年代頃に業態変更をなさったものと思われます。

長い歴史を裏付けに、その知名度は高く

「都内で『親子丼』っちゅーたら」

先ず、こちらを挙げる方も多いと聞いております。

もっさんは先に天神様へお参りし、開店10分後の11時10分に入店。
その時点で店内の8割は埋まっており、もっさんの後にもう1組が来店して満席でした。
噂通りの人気が伺えます。

◯ 本日のランチ:上親子丼

鳥つねさんのランチメニュー、基本のコンテンツは上親子丼。
こちらを単品で、またはサラダと手羽先の揚げ物が付いたセットとする事も出来ます。
もっさんは単品にてお願いしました。



お先に配膳はお新香と鶏スープ。
黒いお椀にてやや分かり難いですが、スープの透明度が極めて高し。

親子丼に付け合わせのスープは、鶏出汁を濃く注出させる目的で白湯とするところもありますし、全体として濁らせる傾向が多いように思います。



それ故もっさんも「お吸い物的な……」存在だろうと口にしたのですが、鶏出汁の濃厚さにびっくり!
味付けは控えめながら、ラーメンのスープとしても通用しそうなインパクトです。
ガチに美味しい!
これは親子丼にも、期待するなというのが無理な話でござるぞ。



続け様に登場の親子丼。
着座後のオーダーから、3分少々での着丼。
はっや!
「鳥つねさんへの入店 = 親子丼を食べる」ですから、お客が入店次第、鍋に火をかけているのかも知れませんね。



にしたって、これは美味そうですなあ。
早速頂きます。



矢張り目に付くのは、鮮やかなオレンジ色の黄身でしょう。
用いる卵は兵庫県産の「日本一こだわり卵」。

恐らくは贅沢に2個半から3個を使用し、2回に分けての投入でしょうか。
白身はしっかりと固まり、黄身はトロットロ。
コントラストの美しさもさることながら、黄身の濃厚な味わいがバチバチに活かされているのは、好きな向きには堪らないですよね。



鶏肉は品種やブランドに拘らず、契約農家からその時期の最も良いものを仕入れているそう。

お肉はむね肉ともも肉のミックスですが、特にむね肉がプリップリで美味しい!
なんなら全部むね肉で良いのでは? と思わせる親子丼も稀有な筈です。



丼つゆは甘口でやや濃いめ。
これを汁多めで仕立てています。
卵のトロトロ感と合わせて、もはや「飲める親子丼」と称しても過言では有りません。




お茶は各卓にポットが備え付け。
食後は例によって、お新香をお茶請けに少しまったりタイムです。
言うて店外に待ち客も居ますので、早めにお会計をして退散しましょうか。



令和にも通用する、昭和生まれの極上コンテンツ。
もっさん史上、トップタイの親子丼でした。
何故もっと早く食べに来なかったのか(白目)。
ご馳走様でした。