下高井戸にて美味しいナポリピッツァを頂いたもっさん。
お次へ向かいます。

下高井戸駅へとって返し、ひと駅お隣の桜上水まで。
人気のラーメン屋さんへお邪魔します。





「桜上水 船越 (さくらじょうすい ふなこし)」さん。
2023年9月14日訪問。
13時20分入店。

桜上水駅より徒歩にて4分くらい。
甲州街道沿いにて営業の「桜上水 船越」さん。
2023年1月にオープンした直後から、相当な行列を作ったとか。

今年上半期、最もラーメン界の耳目を集めたお店と言って宜しいでしょう。
またつい先ごろは「TRY ラーメン大賞」にて新店大賞を受賞。
ノリに乗っているお店ですね!

店主の船越氏は高田馬場「渡なべ」さんのご出身。
つまりは、もっさんのリスペクトするラーメンクリエイター、渡辺樹庵氏の薫陶を受けた方という事になります。

今回始めて知ったのですが、船越氏は渡辺樹庵氏の

「正式な弟子」

の5番目だそうで。
うち、1番弟子のお店は仙台にて営まれているので未訪問ですが、続く3名のお店には過去にお邪魔しています。

渡なべさんはかれこれ20年以上続いているお店ですから、「渡なべ出身」のラーメン屋さんは多数あります。
もっさんも当ブログにそう記載してご紹介したお店がいくつもあるのですが、あれらは正式なお弟子さんでは無かったのか……。

まあ良いか!
要は、渡辺樹庵氏の「折紙付き」という事ですよね!
そうと聞いては、絶対に食べてみねば!

と、心に決めて早数ヶ月(笑)。
漸くの訪問でございます。



かつてより行列はだいぶ緩くなったと見え、もっさんの現着時点で外待ちは5名。
10分少し待っての入店でした。

◯本日の1杯:チャーシューワンタンメン(塩)、大盛り、味付玉子、ごはん

船越さんのコンテンツは、塩ラーメンと醤油ラーメンの2本柱。
お店の売りは塩ラーメンですが、もっさんは醤油ラーメンを頂くつもりでした。

が。
何せ、季節はまだまだ暑い時期。
スープ2種を仕込む店主さんの負担が大きいという理由で、醤油ラーメンは販売が中止されていました。

んーむ、残念。
無いものは仕方が無い。
帰ろうかとも思いましたが、折角なので塩ラーメンを頂きましょう。




食券をお渡しし、10分弱で着丼のチャーシューワンタン塩ラーメン大盛 with 味玉とごはん。
並んでいる最中にお腹が空いてきましたので、ガッツリ行きました。
たっぷり乗せたチャーシューに、高さを出した盛り付けの青菜とネギが特徴的です。



スープはかなり濁らせており、油の層もそこそこに。
ところがコレを頂いてみますと、案外にスッキリとした舌触り。
うお?!
飲み口で言うならば、豚清湯に近いような?

火通しを白湯に変わるギリギリのところで寸止めにしているそうで、曰く「ギリギリ清湯」。
豚をメインとした動物系の旨みの後を、昆布や煮干しのやや和風に寄せた魚介出汁が追いかけてきます。
動物系は豚の他に鶏や牛骨も用いたオールスター仕上げ。

幾重にも重なった旨みが、ブ厚いことこの上なし。
やや濃いめに仕立てた塩ダレが、濃厚スープにキレを齎し、後を引くような美味しさ。
こりゃ行列も出来ますわ!



麺はもっさんの大好物、手揉みを入れた中太の縮れ麺。
これをやや硬めの茹で上げに。
ぞるぞるとした啜り心地に、モッチリとした噛み応え。
リフトの良さは言うに及ばず、濃厚スープとの相性バッチリ!
やっぱ手揉み麺は最高やなって!




チャーシューは吊るし焼きの焼き豚と煮豚のミックス。
焼き豚の方はアップを撮り忘れる失態。
ワンタンの右下にちょろっと写っています。

このチャーシューが極めて美味!
いやあ、やっぱりこいつは醤油スープと合わせて食べたかったなあ!
再訪必須です。



ワンタンは肉だね大きめ、皮も結構広々。
バチっと濃いめに味付けされており、単体でも実に旨し。
他の、ワンタンが美味しいラーメン屋さんのどことも似ていないスタイルのように感じました。





味玉はご飯に乗せてぱっかん。
終盤、スープから火の通ったネギと一緒に掻っ込みます。
いや、堪らぬ。



一見ジャンクなように見えて、かなーり冷徹な計算に裏打ちされたデザイン。
それを現実のものとする高い技量。
新しさと老獪さを兼ね備えたような、非常に美味しく面白いラーメンでした。
言うて、やっぱ醤油ラーメンも頂かないとね!
ご馳走様でした。