幸軒

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築地場外市場にて朝食ブランチを頂いたもっさん
2食して、時刻は未だ11時20分ちょい前!
常の食べ歩きならば1軒目の開店を待っているくらいの時間ですから、市場の特殊性が良く分かるというものです

さて
ご飯ものを続けて2つ頂きましたので、〆のランチは麺類に決まりですね、常識的に考えて

当初は東銀座まで移動して、同地で有名な夏季限定の冷やし麺を食べようかなと思っていたのです
が、場外市場の中にも町中華のブックマークがあるのを思い出しました
こっちにしようかな



「幸軒 (さいわいけん)」さん

幸軒さんの創業は昭和25年(1950年)と聞いております
ラーメンで言うならば、荻窪の春木屋さん(創業昭和24年)、渋谷の喜楽さん(同 28年)、永福町の大勝軒さん(同 30年)らと同列な歴史をお持ちという事に
70年超えは素直に凄いですよ

その老舗たる幸軒さん
店舗の位置がめっっちゃめちゃ分かり辛い(笑)!

夕月さんという海鮮や乾物などを扱う商店があるのですが、その一角を間借りしているような感じです
もっさんも探し探し歩いておりましたら、夕月さんのご主人が

アナゴさん「ラーメン? 奥だよ!」

と指差し教えて下さったので、漸く辿り着けました
初めて訪れる際には、素直に夕月さんをマップ検索して歩いたほうが賢明でしょう

◯本日の1杯:ラーメン、しゅうまい2個

幸軒さんのメインコンテンツは、各種ラーメン、チャーハン、カレー、中華丼など
チャーシューも美味しいと評判です

更にこれらを凌ぐ人気を誇るのが、「築地名物」を謳う「しゅうまい」
5個ひと皿若しくは単品購入が選べますので、もっさんは2個をオーダーしています


そして登場の大名物!


…………
焼売って普通、円筒形ですよね?
形を整えようとすらしていませんな……


あと、皮がやたらと少ない!
その分デカくて迫力は満点ですが、これは本当に焼売と呼んで良いものなのかしら

まあ良いや
美味しかったら形なんぞ些事ですよ
頂きます


何 コ レ !
物 凄 く 美 味 い ! !

先ず、驚かされたのは食感!
形の不恰好さも相まって、肉ダネはギッチリと詰まっているように見えました
実食してみると、とってもふんわり!
ミンチが口中で容易く解けていくような、繊細と言って良い練り加減です


その肉ダネは豚ミンチに玉ねぎのみとシンプルな構成
甘め濃いめの味付けが、両者の良さを引き出しています

これはご飯の進む焼売ですなあ
もっさんはさして焼売に詳しい訳ではありませんが、素晴らしい美味しさだと断言出来ます


もう片方は常連さんが良くやるというウスターソースがけに
ウスターソースの辛味と酸味が焼売の甘さに対してコントラストを生じ、よりくっきりとパンチのある味わいに変化しています

ははあ、コレはおビール様に合うチューニングだな!
飲みたくなる事請け合いですよ!



こちらは追加オーダーしたラーメン
たっぷりなネギが特徴的ですね


スープ
ややオイリーながらとても透明度が高く、素材の下処理段階からの丁寧な仕事を感じさせます

鶏豚に魚介のクラシックな中華そばスープと予測していましたが、豈図らんや、味わいからは洋食のフォンのような厚みを感じました
お! え??
これ牛骨だわ!

後味に残る甘みからしても間違いないでしょう
いやあ、こうした昔ながらのラーメンでは珍しいですね!
もっさんは牛骨の出汁を用いたスープが大好物ですので、グビグビ飲んじゃいます
うまし!


やや細身の縮れ麺
如何にも街中華といった風情の中華麺です
特別感がある訳じゃございませんが、あっさりとしたスープと良く合っています

はっきりと硬めな茹で上げで、エッジの効いた啜り心地
縮れ麺の良さが活きており、唇から美味しい麺です


チャーシュー
幸軒さん自慢の逸品のひとつ
お店の裏手ではお土産チャーシューを売っており、こちらも品切れが起こる程の人気だそうです

しゅうまいと合わせて定食仕立てとした「しゅうまい・チャーシュー盛り合わせライス」も人気メニューらしく、もっさんの滞在中も良くオーダーされていました

しっとりと柔らかで旨い!
厚みのあるスライスも嬉しいですね
しゅうまい程の甘さは有りませんがしっかりとした味付けなので、確かにこちら単体でもご飯と良く合いそうです
もっさんも次回は盛り合わせライスを食べてみたいですね


ネギ
小口切りのネギはたっぷりと盛られています
この量ですと、もっさんは薬味よりも具材として認識します
麺や具材を平らげた後に、レンゲで掬って食べるネギがまた旨いんですよ


兎に角しゅうまいが美味しいので、一食の価値あり
長きに場外市場で愛され続け、老舗たる理由が良く分かりました
此れ正しく、築地名物也
ご馳走様でした