日本橋にて新年初バーガーを堪能したもっさん。
初売りの呼び掛けにお正月気分を感じながら、三越前方面へ移動します。

この日のもっさんは、バーガー初めに続いてラーメン初めを済ませようという魂胆。
が、個人経営が主なラーメン屋さんは、年末年始のお休みもそれなりに取るところが多いですよね。
それでは、1月2日に開いているお店を探すにはどうするか?
先にお邪魔したブラザーズさんと同じく、商業施設のテナントに入っているラーメン店に狙いをつけました。


という訳でお邪魔しましたこちらのお店。
「Ginza Noodles むぎとオリーブ 日本橋店 (ぎんざ ぬーどるず むぎとおりーぶ にほんばしてん)」さん。
2020年1月2日訪問。
12時31分着。店頭に待ち13名。13時7分着丼。

銀座本店さんにお邪魔して以来、丸2年以上のご無沙汰となったむぎとオリーブさん。
今回お邪魔した日本橋店さんは、複合商業施設「COREDO室町2」の地下1階にて営業。
もっさん、同施設に入っているお店へは幾つも訪問済みですので、今後の記事でご紹介して行く予定です。

この日が初売りとなったコレド室町。
レストランフロア各階はとんでもない人出でした。
人気のお店には例外なく行列が出来ていましたが、もっさんの見たところ1番人気は「欧風カレー ガヴィアル」さん。
2番人気タイが「日本橋 だし場 はなれ」さんと、こちらむぎとオリーブさんでしたね。

◯本日の1杯:特製 蛤SOBA

今回は訪問前からメニューを決めておりました。
まあ、現地で期間限定の味噌SOBAに大分グラつきましたが(笑)、初志貫徹の蛤SOBAをオーダーです。


お先に登場は特製トッピング。
鶏チャ、レアチャの美味しさが記憶から蘇ります。



更に待つこと暫し、蛤SOBAのエントリーだ!

……。
何か、少し歪な盛り付けですね。
麺、もうちょっと平らに盛り付けたら良さそうな物ですが。

まあ見た目は一旦置きましょう。
頂きます。
先ずはスープを一口。


初手、蛤の旨味。
次いで鶏の旨味と甘み。

醤油ダレ、キレに寄ったブレンド。
やや濃いめの味付け。

魚介出汁がじわじわと広がり、三つ葉がふっと香ってフィニッシュ。

蛤の出汁が芳醇に香る、ザ・貝出汁スープ。
もっさんは2019年に貝出汁のラーメンを多く頂いたのですが、これはラーメン業界を通してのトレンドだったそうです。
銀座の本店は2014年に開店と聞いておりますので、貝出汁の走りと言っても良いでしょう。

スープベースは蛤をメインとした魚介出汁。
蛤ならではの「太さのある」旨味が、ドカンと主張してきます。
魚介出汁の旨味と合わせて、和風に寄ったスープと言って良いでしょう。

下支えは鶏出汁。
こちらの鶏SOBAも美味しいのですが、鶏と蛤のミクスチャがまた堪らぬ!
鶏ならではの甘みが、スープに奥行きを与えています。
お互いの良さを引き出す、絶妙なバランス。
うまし!


エシャレットオリーブオイル。
店名にオリーブと掲げられているにも関わらず、前回はすっかり忘れていたオリーブオイル。
今回は早めに足します(笑)。



ラーメンではお馴染みな「葱油」のモディファイ。
オリーブオイルの味わいに、上手くエシャレットの香りを「重ねている」といった印象。
コクとあっさりを両立させており、香味油としては誠に良く出来た逸品。
ガブガブ飲めそう(笑)。


麺、行きましょう。
緩め軽めのウェーブが連続する、縮れ細麺。

加水率は低め。
ツルツルな啜り心地、パツンと弾ける歯応え。
やや、硬めの茹で上げ。

喉越し良く、コシの強い細身の縮れ麺。
舌触りがとても滑らかなので、もっさんはこの手の麺を「サクパツ」ではなく「ツルパツ」と呼称。
まあ呼び方はどうでも良いのですが、そうした特徴の麺です。

製麺所は京都の「麺屋棣鄂」さん。
日本で最も漢字が読み辛い製麺所さんです。
だからもっさんも敢えてルビを振らぬ(笑)!

あくまでもイメージの問題ではありますが、むぎとオリーブさんのラーメンが、所謂「意識高い系」と言われるのは、棣鄂さんの麺が合ってこそだと思います。

小麦の香りと味わいの主張が強く、スープのリフトも中々のもの。
麺の食感と相まって、キレのあるスープと非常に良くマッチしています。
流石に美味しい麺です。


具材、鶏チャーシューから。
パサつかずしっとり。
プリプリな歯応えを残す、完璧な火通し。
味付けも正しくジャスト。
胸肉鶏チャのお手本ですね。


ロースチャーシュー。
特製トッピングの具材。
豚ロースのレアチャーシュー。
こちらもしっとりと柔らかく、お肉の旨味をきっちりと閉じ込めています。
文句無し。


しかし、この特製トッピングには要望あり。
鶏チャはラーメンにデフォルトで入っているのですから、特製トッピングの中身は鶏チャを減らし、ロースチャを増やした方が良いように思います。


蛤。
小さめの個体が5個。
出汁を取った後のものですからお味はそれなりに。
とは言えスープの旨味を補完してくれますので、矢張り入っていると嬉しいですね。


山芋。
サクサクねっとりで美味しいです。
美味しいんですけど、何でコレが入っているのかちょっと理解出来ません(笑)。


かまぼこ。
フツーのナルトなり蒲鉾を乗せないあたりに、むぎとオリーブさんのラーメンに対する姿勢が良く現れています。


三つ葉。
この1杯において、かなり重要なパーツ。
薬味として、スープの和風感を加速させています。
シャキッとした食感も良いアクセントに。

特製トッピングにも一本乗っていますので、こちらはスープに浸さず、フレッシュな味わいを楽しみます。

味玉。
別皿提供ですので、早めにスープへ沈め温めて頂きます。
黄身がとろりんと3分の火通し。
甘め濃いめの味付け。


信念とプライドを感じる1杯。
もっさん的にむぎとオリーブさんのラーメンは、「普段ラーメンを食べない層にも目を向けさせる、新しいラーメン」を狙ったデザインだと考えております。
外国のお客さんからの人気や、店内の女性率の高さが、このデザインが当たった事を端的に証明しています。

その上で、味わいも実にお見事。
この日は忙しさ故か、少しだけサービスに難がありましたが、その点を差し引いても素晴らしいラーメンです。
ご馳走様でした。

さて、基本的に「取って出し」の連続となる年始進行もこれで終了。
次回からは通常の更新へ戻ります。
書き溜め分はひと休み出来るな(笑)。