赤坂にて美味しいブランチを頂いたもっさん。
丁度良い時間になりましたので、お次へ移動します。
向かいますのはかなり珍しいコンセプトのお店。
少なくとももっさんはこれまでに聞いた事がなく、恐らくは日本初の
「冷やし中華専門店」
です。
当ブログでも過去に少しだけ触れたのですが、もっさんは「冷やし中華」を殆ど口にしません。
少なくとも千葉に住み暮らしてからは食べておりませんので、最低でも15年以上は確実に食べていないですね。
正直、もっさんは冷やし中華が好きでは無いんですよ。
はっきりと「嫌悪している」と言ってしまっても構いません。
理由は、冷やし中華という料理そのものが抱えている構造的な欠点にあるのですが。
果たして、専門店の冷やし中華ならばどうかな?
失礼ながら、怖いもの見たさ半分で行ってみましょう。
という訳でお邪魔しましたこちらのお店。
「HiyaChu (ひやちゅう)」さん。
2019年9月24日訪問。
11時30分着。待ち無し。11時40分着丼。
細川ビルという建物の地下飲食店街に入っているHiyaChuさん。
店内は美人の女性店主さんによるワンオペ。
本来こちらはワインバーだそうで、ランチタイム限定の間借り営業です。
当然、ビルのテナント看板等には記載が無く、初めてお邪魔したので少し戸惑いました。
訪問の際にはご注意下さい。
※ 2020.1.29追記 2020年2月より移転されます
HiyaChuさんの提供商品は、当然冷やし中華一本。
レギュラーメニューは「ブラックビネガーひやちゅう」と「グリーンソースひやちゅう」の2本柱。
これにほぼ月替わりの限定メニューが加わります。
興味を惹かれたのはグリーンソース。
店内POPによれば、グリーン野菜に花椒ですか。
もっさん、素人の強みで何気なしに聞いてみました。
「グリーン野菜、ってメインは何を使われるんですか?」
店主さんが手に取られたのはもっさんもよく知る、剣状の細身の野菜の束。
「ニラです」
「はあ!? に、ニラ!!??」
マジか。
これは予想外です。
「皆さん大抵、そういう反応です(笑)」
笑顔の店主さん曰く、独自の方法でニラの匂いが気にならないようペーストにしているのだとか。
これは気になる!
ニラのグリーンソースひやちゅう、頂きましょう!
◯本日の1杯:グリーンソースひやちゅう
そして登場のグリーンソースひやちゅう。
ほっほう、中々に豪勢ですね!
また見た目からして、「野菜を中心に、様々な素材を食べさせる料理」というコンセプトを明確に感じます。
では頂きます。
先ずは麺をひと口。
ずるっちょ。
細かなウェーブの連続する、平打ちの縮れ麺。
やや重ための啜り心地、もっちりとした噛み応え。
やや、柔らか目の茹で上げ。
ニラのグリーンソース。
麺全体に良く絡められています。
店主さんの言う通り、匂いは殆ど分からないレベルまで無くなっています。
ニラだと聞かなければ、もっさんには正体が分からなかったでしょう。
縮れ麺と、ペーストタイプのソースの相性は抜群。
麺を啜る度に野菜の甘みが口中に広がり、花椒の香りがピンと立っては消えて行きます。
痺れはじわりじわりと重なってきますので、食べている最中は然程でも無いのです。
完食後が一番舌に痺れを感じましたね。
そもそも、野菜のソースで麺を食べるという経験が殆ど記憶にありません。
が、野菜の甘みに花椒の痺れを合わせるというデザインの時点で「勝ち確」です!
いや、これは美味しいですよ!
具材各種、チャーシューから。
冷たいですが脂身の口溶けが良く、素材の良さと確かな調理を感じさせます。
甘みを抑えたあっさり味。
やや濃いめの味付け。
半味玉。
醤油ダレではなく、塩味のみのように感じました。
しょっぱ過ぎず、丁度良い味付け。
火通しは8分というところ。
野菜類。
それぞれの食感を活かしたカットになっているのが素敵です。
オクラが硬かったので、少しだけ減点。
パクチーはこの手のまぜそば系には、最早必須のパーツと言って良いでしょう。
花椒とのコンビネーションが堪らんのですよ。
その点では、プチトマトの甘みもよいアクセントになっています。
ツナチャッツネ。
調味料と香辛料で味付けされたツナ。
醬っぽい甘さをベースに複雑な味わいがあり、具材としても味変アイテムとしてもかなり印象的でした。
この一皿の価値を2段階上げていると言って過言では無いでしょう。
冷やし中華の新たなスタイルを提案する一皿。
もっさんが思うところの「既存の冷やし中華の欠点」をほぼ克服しており、非常に満足度の高い一皿でした。
お店が混み合わなければ、間違いなく月替わりメニューのエビとアボカドのひやちゅうを連食していましたね。
もっさんのように、普段冷やし中華を食べないという層にもおススメできます。
なにせ通年、冷やし中華が頂けますし。
間借り営業とは言え、飲食店街の中という立地に誘引効果があるのか、老若男女を問わないファン層を獲得しているように見えました。
もっさんが心配する事では無いのですが、ここから寒くなる時期をどう言ったメニューで乗り切るのか?
その点でも興味の尽きないお店ですので、冷える時期に再訪してみたいですね。
ご馳走様でした。