今年の食べ歩きに漸くエンジンがかかってきた感のある、わしこともっさん。

12月は殆ど食べ歩きに出かけられなかったので、結構フラストレーションが溜まっておりました。


昨年、あまり数を食べていない味噌、豚骨、つけ麺、汁なし系あたり。

今年は積極的に攻めていくつもりでおります。


さて、仕切り直しだ。

食べ歩きの3月初回は、大井町で評判のまぜそばを頂きますよ。


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という訳でお邪魔しましたこちらのお店。

ajito ism(あじといずむ)」さん。

201731日訪問。

1145分着。待ち無し。1154分着丼。


◯本日の1杯:ピザソバ


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これは、何と言ったら良いんだろう。

分かって注文している筈なのに、拭いきれない違和感がががが。

サラミとか、ラーメン屋さんで初めて見たぞ(笑)。


気をとりなおして、全体をよく混ぜよう。

言うても、まぜそばには違いないからな。


ぐーるぐーる、と。

こんなもんかなー。

頂きます。

ズビー。


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ふむふむ。

なかなかに興味深い味わいですね。

主に感じる個別の味わいとしては、少し辛味のあるトマトソース、とろけるチーズ、ピーマン、サラミ………


ピザだーーー!(ガビーン)


いやいやいや!

おかしいだろうこれは!

「パスタの味」ならまだ分かるんだが、どう考えても「ピザの味」だぞ、これ。

ナンデ??


やっぱり特筆すべきは、どう考えても只者では無いトマトソースか?

コクの深いトマトソースに各種のスパイスを合わせる事によって、実にピザソースっぽい味わいになってる。

パスタに合わせるトマトソースは数あれど、どれもピザソースとは別モンだからなあ。

これは面白い!


麺はウェーブのほぼ無い、太めストレート麺。

低加水タイプで、食感はもっちり。

茹で加減も実にジャスト、歯を押し返すかのような弾力が堪らない。


太麺らしく、小麦の味、香りともに主張はかなり強め。

とはいえ、コレは断じてパスタでは無いしな。

パワフルで実に美味しい麺ですよ。


啜り上げると、ダイスにカットされたオニオンやピーマン、パプリカの存在感がかなり大きい。

味わいは勿論だが、麺に対するアクセントとして、シャキシャキした食感がかなり良い感じ。

トマトソースとの相性は言うまでも無いよね。


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サラミ、アンチョビ、オリーブ。

濃いめの塩味というところは共通しているが、それぞれに違った味わいがあり、ともすれば均一的になりがちなまぜそばに、奥行きと立体感を与えている。


あ、っちゅうまに完食。

いやー、これは美味いっすわ!!!



見た目と裏腹に、シンプルな美味さが光る1杯。

まぜそばの旨さは、麺とタレの旨さ。

こちらの場合はソースですが、この2つを抑えられれば間違いないんだなと、あらためて感じた次第です。

ご馳走様でした。



んー、それにしてもこちらのトマトソースは絶品やな!

もう1……食べちゃうか!



◯本日のおかわりの1杯:つけ麺 ロッソ


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おほほほほ(愉悦)。

綺麗なオレンジ色のトマトソース!

これは間違いなく美味いだろう!


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そして麺。

こちらはパスタ然とした装い。

フレッシュトマト、パルメザンチーズ、バジルソース、フライドオニオンと彩り豊かで実にオサレ。


さっそく、頂きましょう。

ソースにどぼどぼ浸けて、と。

ずびっ。


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ははあ、なるほど。

スパイスが入ってピザソース風になる前のトマトソースは、こう来るのか。


ぱっと思いついたのはラタトゥイユ。

トマト仕立てのブイヤベースでもあるか。


まず前面に出てくるのは野菜の出汁。

ニンジンやセロリといった根菜から採られたスープは、ほっこりする優しい味わい。

続けて魚介の出汁。

旨味が強く出た濃厚な出汁で、スープにつけダレらしいパンチの強さを与えている。


これらを纏めているのがトマトの酸味。

異なる2種の旨み、その配合バランスは当然のように素晴らしい。

その上で、トマトの役割はとても重要に思える。

加熱されたトマトは酸味の口当たりが柔らかく、ソースそのもののとろみと相まって口中に長く残るため、とても印象深い味わい。


さらにパルメザンチーズ、バジルソース等のアクセントがとても楽しい。

これは良く練られたつけダレ、いやソースだなあ。


麺はまぜそばと同じものだが、冷水で締める調理工程を経るため、食感は結構違う。

一番違うのはやはり啜り心地かな。

ツルッツルというタイプでは無いが、表面の滑らかさが増したことで、大分啜りやすくなっている。


まぜそばの方は麺が絡み合うこともあって、持ち上げる際の箸が重たいくらいだからね。

これはこちらのまぜそばに限った話ではないけれどね。


茹で上げも若干硬め。

麺を噛んだ際の外側と内側の弾力の差がくっきりと現れている。

これもつけ麺の醍醐味だと思いません?


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ソースの中に隠れていた短冊チャーシュー。

凄く柔らかくて美味い。

ソースに負けないよう、しっかりした味付け。


因みにソースは足りなくなったら追加のサービスもあり。

どっぷり浸けて食べる派のわしには嬉しい気配り。


◯〆のリゾット


そして、こいつが無ければ終われないぜ!

ライスインザスープだオラァン!


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半熟卵入りでなかなかボリューミー。

面白いことに、麺の時よりもご飯の方が、よりイタリアーンな雰囲気を醸し出す。

足してくれた野菜類もまた、良い働きだこと。

ソースの旨さを余さず頂きます。



オリジナリティ満載、かつ、つけ麺というスタイルの王道を行く1杯。

まぜそばを経由したので然程の驚きはなかったけれど、いきなりコレが出てきたら、ちょっと戸惑うビジュアルではある。

ところが実際に頂いてみると、非常に食べやすく作られており、最後まで飽きさせない工夫もある。


流石は人気店のつけ麺です!

ご馳走様でした。