今年の食べ歩きに漸くエンジンがかかってきた感のある、わしこともっさん。
1月2月は殆ど食べ歩きに出かけられなかったので、結構フラストレーションが溜まっておりました。
昨年、あまり数を食べていない味噌、豚骨、つけ麺、汁なし系あたり。
今年は積極的に攻めていくつもりでおります。
さて、仕切り直しだ。
食べ歩きの3月初回は、大井町で評判のまぜそばを頂きますよ。
という訳でお邪魔しましたこちらのお店。
「ajito ism(あじといずむ)」さん。
2017年3月1日訪問。
11時45分着。待ち無し。11時54分着丼。
◯本日の1杯:ピザソバ
これは、何と言ったら良いんだろう。
分かって注文している筈なのに、拭いきれない違和感がががが。
サラミとか、ラーメン屋さんで初めて見たぞ(笑)。
気をとりなおして、全体をよく混ぜよう。
言うても、まぜそばには違いないからな。
ぐーるぐーる、と。
こんなもんかなー。
頂きます。
ズビー。
ふむふむ。
なかなかに興味深い味わいですね。
主に感じる個別の味わいとしては、少し辛味のあるトマトソース、とろけるチーズ、ピーマン、サラミ………。
ピザだーーー!(ガビーン)
いやいやいや!
おかしいだろうこれは!
「パスタの味」ならまだ分かるんだが、どう考えても「ピザの味」だぞ、これ。
ナンデ??
やっぱり特筆すべきは、どう考えても只者では無いトマトソースか?
コクの深いトマトソースに各種のスパイスを合わせる事によって、実にピザソースっぽい味わいになってる。
パスタに合わせるトマトソースは数あれど、どれもピザソースとは別モンだからなあ。
これは面白い!
麺はウェーブのほぼ無い、太めストレート麺。
低加水タイプで、食感はもっちり。
茹で加減も実にジャスト、歯を押し返すかのような弾力が堪らない。
太麺らしく、小麦の味、香りともに主張はかなり強め。
とはいえ、コレは断じてパスタでは無いしな。
パワフルで実に美味しい麺ですよ。
啜り上げると、ダイスにカットされたオニオンやピーマン、パプリカの存在感がかなり大きい。
味わいは勿論だが、麺に対するアクセントとして、シャキシャキした食感がかなり良い感じ。
トマトソースとの相性は言うまでも無いよね。
サラミ、アンチョビ、オリーブ。
濃いめの塩味というところは共通しているが、それぞれに違った味わいがあり、ともすれば均一的になりがちなまぜそばに、奥行きと立体感を与えている。
あ、っちゅうまに完食。
いやー、これは美味いっすわ!!!
見た目と裏腹に、シンプルな美味さが光る1杯。
まぜそばの旨さは、麺とタレの旨さ。
こちらの場合はソースですが、この2つを抑えられれば間違いないんだなと、あらためて感じた次第です。
ご馳走様でした。
んー、それにしてもこちらのトマトソースは絶品やな!
もう1杯……食べちゃうか!
◯本日のおかわりの1杯:つけ麺 ロッソ
おほほほほ(愉悦)。
綺麗なオレンジ色のトマトソース!
これは間違いなく美味いだろう!
そして麺。
こちらはパスタ然とした装い。
フレッシュトマト、パルメザンチーズ、バジルソース、フライドオニオンと彩り豊かで実にオサレ。
さっそく、頂きましょう。
ソースにどぼどぼ浸けて、と。
ずびっ。
ははあ、なるほど。
スパイスが入ってピザソース風になる前のトマトソースは、こう来るのか。
ぱっと思いついたのはラタトゥイユ。
トマト仕立てのブイヤベースでもあるか。
まず前面に出てくるのは野菜の出汁。
ニンジンやセロリといった根菜から採られたスープは、ほっこりする優しい味わい。
続けて魚介の出汁。
旨味が強く出た濃厚な出汁で、スープにつけダレらしいパンチの強さを与えている。
これらを纏めているのがトマトの酸味。
異なる2種の旨み、その配合バランスは当然のように素晴らしい。
その上で、トマトの役割はとても重要に思える。
加熱されたトマトは酸味の口当たりが柔らかく、ソースそのもののとろみと相まって口中に長く残るため、とても印象深い味わい。
さらにパルメザンチーズ、バジルソース等のアクセントがとても楽しい。
これは良く練られたつけダレ、いやソースだなあ。
麺はまぜそばと同じものだが、冷水で締める調理工程を経るため、食感は結構違う。
一番違うのはやはり啜り心地かな。
ツルッツルというタイプでは無いが、表面の滑らかさが増したことで、大分啜りやすくなっている。
まぜそばの方は麺が絡み合うこともあって、持ち上げる際の箸が重たいくらいだからね。
これはこちらのまぜそばに限った話ではないけれどね。
茹で上げも若干硬め。
麺を噛んだ際の外側と内側の弾力の差がくっきりと現れている。
これもつけ麺の醍醐味だと思いません?
ソースの中に隠れていた短冊チャーシュー。
凄く柔らかくて美味い。
ソースに負けないよう、しっかりした味付け。
因みにソースは足りなくなったら追加のサービスもあり。
どっぷり浸けて食べる派のわしには嬉しい気配り。
◯〆のリゾット
そして、こいつが無ければ終われないぜ!
ライスインザスープだオラァン!
半熟卵入りでなかなかボリューミー。
面白いことに、麺の時よりもご飯の方が、よりイタリアーンな雰囲気を醸し出す。
足してくれた野菜類もまた、良い働きだこと。
ソースの旨さを余さず頂きます。
オリジナリティ満載、かつ、つけ麺というスタイルの王道を行く1杯。
まぜそばを経由したので然程の驚きはなかったけれど、いきなりコレが出てきたら、ちょっと戸惑うビジュアルではある。
ところが実際に頂いてみると、非常に食べやすく作られており、最後まで飽きさせない工夫もある。
流石は人気店のつけ麺です!
ご馳走様でした。