もっさんは田町から、山手線でお隣の浜松町までやって来ました。
仕事の研修で度々訪れている街でもありますが、毎回必ず、この写真は撮らねば帰れないお上りさんっぷり。
幾つになっても、巨大建造物というのは男心を揺さぶるパワーがありますね。
さて、この日のランチ、ラストの1軒。
またも鶏が美味しいところへ行こうではないか。
まあ、例によってラーメンですけどね。
ここの鶏がまた、旨いのだぜ!
という訳でお邪魔しましたこちらのお店。
「鶏ポタラーメン THANK(とりぽたらーめん たんく)」さん。
2018年2月26日訪問。
14時15分着。待ち無し。14時21分着丼。
◯本日の1杯:スペシャルラーメン ぽてり
こちらの鶏ポタラーメン、スープの濃度を3種類から選べます。
薄い方から「さらり」「とろり」「ぽてり」。
もっさんはさらりが未食なんですが、券売機の「先週の人気」POPによると、とろりが一番人気だそうですよ。
よしよし、ラーメン来ました。
鶏肉の焦げ目が異彩を放つ、なかなか斬新な見た目だと思いません?
先ずはスープを一口。
うふふ、トロトロだ。
思わず顔が綻ぶ旨さ。
初手で感じるのは、じゃがいものぽってりした重さとざらざら感。
この辺りはまんま、ポタージュでおますな。
次いで、鶏のふくよかな旨味と脂のコクが、口中で漣のようにじわじわ〜んと広がってゆく。
徐々に顔を出して来る醤油ダレの塩っぱさと甘み。
この段階で、あ、コレってラーメンだったっけと思い出す(笑)。
後半はじゃがいもや玉ねぎ、その他野菜の甘みがゆっくりとせり上がってくるかのよう。
ホワイトペパーのスパイシーさがスープをキリッと締めてフィニッシュ。
こんなん、マズい訳ないよね。
特筆すべきはやはり、濃厚な鶏スープと、じゃがいもポタージュのバランス感覚でしょうなあ。
その飲み口(むしろ食感と言う方が相応しい)はまさしく洋風なポタージュそのものなんだが、味わいはきちんと鶏白湯スープのラーメン。
また、甘みのハーモニーが素晴らしい。
鶏由来のほのかな甘み、じゃがいも他野菜の甘み、醤油の甘み。
3種の甘みがお互いの良さを消すことなく、むしろ引き立て合うように感じる。
このあたりは「ぽてり」スープにして正解だったなと思うよね。
麺、行きましょう。
ウェーブのほぼ無いストレート細麺。
低加水であり、いわゆる九州麺のスタイル。
サクパツ食感を活かす為の、少し硬めの茹で上げ。
細麺ながらも小麦の風味がグッと薫る。
反して、味の主張は弱め。
低加水麺の長所である、スープの絡みの良さは言うまでもなし。
まあ向こうから勝手に絡んでくるスープなんですけどね。
この麺はうまし!
具材、やはりメインの手羽先から。
もも肉あたりに見えるんだが、店内のPOPによると手羽先らしいよ。
特製のタレに漬け込んだ手羽先をカリッカリに焼いた後、あまからのタレで仕上げている。
漬けダレからは日本酒の風味も感じるね。
味わい、食感、香り全てにおいて満点。
ガチで美味いので、こちらでのオーダーは手羽先が3枚入るスペシャルラーメンを強くおススメしますぞ!!
塩玉子。
火通しは2分というところ。
黄身のトロトロさがスープと高相性。
ちょい薄めの味付けなので、レンゲでひとさじスープを掬い、かけまわしてからパクっと頂くのがおススメです。
穂先メンマ。
かなり柔らかめな食感、かつ、薄味。
美味しいんですけどね、ちょっと存在感が希薄かなあ。
量が然程入っていない事もあり、箸休めとしても微妙な感じがする。
味変アイテム、卓上に置かれたカレースパイス。
カレー粉と魚粉をミックスしたもので、一振りでカレー風味と節風味が両方味わえる。
これはちょっとした発明ですよ!
天才か!
ラーメンを半分ちょい食べてから、さじに一杯だけ振りかけます。
わしも冬に家でコーンスープやポタージュを飲むときにカレー粉を振ったりするんですが、これが良いんですよね。
鶏ポタスープ、かなりハッキリクッキリと風味が変わるので、是非お試しを。
さて、お肉を1枚だけ残して、と。
お姉さんすいませーん、追加オナシャース。
◯本日追加の一品:ライス(小)、パルメジャーノチーズ
鶏ポタスープ!
ライス!
パルミジャーノレッジャーノ!
ほんのりカレー風味!
………最高やな!
わしも数々のライスインザスープを頂いて来ましたが、ここまで一体感があるものは珍しいんじゃないかなあ。
締めにコレを頼まないのは、もったいなさ過ぎる!
少食の人は、お腹を空かせて行くべき!
その名の通りに、「スペシャルな存在」だと断言できる1杯。
ラーメン全体のデザインは勿論ですが、それを現実に落とし込む技量の冴えに感服します。
季節の限定メニューも美味しそうだし、今後も通うことになるのは必定ですね。
ご馳走様でした。
さて、増上寺にお参りして帰りますかね。