レバニラを堪能したぽっちゃり隊、時間的には前回記事の続きとなります。
夕方からの仕事に備える師匠とは、清瀬駅でお別れします。
「折角なんで、わしは都内で美味しいラーメンでも食べてから帰りますわ」
「クソーッ!! いいなー!」
わしも、日曜祝日を確実にお休みできる商売を羨ましく思うこともあるし、ま、お互い様って事でね。
さらば、ぽっちゃり隊よ。また集う日まで。
さて、元旅仲間のことは1秒で綺麗さっぱり忘れるとして、何処へ行ったもんかな?
池袋へ向かう電車の中で、しばし思案。
並び覚悟の人気店狙いもアリだな。
昼営業、14時迄の所はアウトだ。
15時迄やっているところならば、あそこはどうかな?
公式twitterをチェック……昼営業終了はまだアナウンスされていないし、ダメもとで新大塚まで行ってみるか
という訳でお邪魔しましたこちらのお店。
「創作麺工房 鳴龍」(そうさくめんこうぼう なきりゅう)さん。
2017年9月25日訪問。
14時16分着、16人待ち。15時14分着丼。
うっお、メチャ並んでる。
恐るべし、流石のミシュラン一つ星獲得店よのう。
だがしかし、伊達に開店前2時間待ちだの、朝の7時に整理券だのを体験してきて訳ではないぞえ。
この程度の行列なぞ、もっさんにとってはチャメシインシデントよ。
14時半頃、店員さんによる人数確認。
この時点で止めないってことは、15時ギリギリまでなら並びOKなのかな。
もっとも、twitter見てると結構早仕舞いもしているようだからね、油断はなりませぬぞ。
さてと、注文は何にしようかなあ。
名物は担担麺で間違い無いよね。
他にも醤油に塩につけ麺と、なかなかに豊富なメニューがあるのは知らなかったぜ。
むう!
迷う!(笑)
まあ担担麺は決まりでいいかな。
ご飯ものすら、白米を除いて4種類かょぅ。
小さいチャーシュー丼ご飯、てのはなんか名前がショボそうだからいいかな(ピコーン!)
王道のチャーシューご飯にしよう。
◯本日の一杯:担担麺、チャーシューご飯
うひー、鮮やかなオレンジ色。
これが一つ星を取った担担麺か!
九条ネギの緑が映えるなあ。
先ずはスープを一口。
ん、すっぱい。
初手では酸味をかなり感じる。続けて深いコク。さらに胡麻や八角などのスパイシーな香り、最後に辛味でスープがキリリと締まる。
担担麺はゴマペーストをたっぷり入れたクリーミーなスープの印象も強いが、こちらはあっさりした清湯スープ。
このコクは何だろうな?
スープのベースは鶏ガラ+魚介のダブルスープだと思うんだが、とても美味しく、複雑な味わい。
どういう材料からの出汁なのか良くは分からなかった。
香りは八角など中華のスパイスがかなり強め。中華料理でいう所の正宗式。
わしは中華系のスパイス全然平気なんだけどね。
好みはあると思うので、特に八角がニガテな方、正直オススメ出来ません。
鮮やかなオレンジ色に反して、辛味はかなり抑え目。後味もどちらかと言えば酸味の方が強いかも。
酸味、旨味、辛味、香りの四重奏。
非常に丁寧に作られたスープだと、飲んだらすぐに分かるよ。
こりゃあ美味いわ~~。
よし、麺食べよう。
自家製だという麺は極細のストレート。
低加水で、いわゆる九州麺のスタイル。
やや硬めの茹で上げは食感を保つ為かな。
サクパツ食感は適度な噛み応えがあって美味い。
小麦の味、香りともに、かなり主張が強く、多少クセのあるスープとの相性バッチリ。
細身ではあるが、スープの絡みも上々。
スルスル入っちゃうね。
具材らしいものは特に入って無いんだよね。
肉味噌は各種の醬と中華スパイスできちんと味付けされてます。
香り高く美味しい。
薬味、細かく砕いたピーナッツが入っていて、食感、香ばしさでとても良いアクセントになっている。
チャーシューご飯。
レアチャーシューにおろしポン酢。
おろし、辛味と苦味が立っているな。
単なる大根おろしじゃなさそうだ。
レアチャーシューにはさっぱりソースは合うなあ。
これに白いご飯。
不味い訳がないよね。
ん?
お隣、小さいチャーシューご飯に頼んでるな。
げ!
アレ美味そうじゃん!
ご飯の上に、角切りチャーシューがゴロゴロっと乗った一品。
ロースと普通のチャーシュー、どっちが好みかという事になるが、次回は絶対アレ頼もう!
ミシュラン一つ星の実力を遺憾なく発揮している一杯。
清湯系の担々麺では、記憶の限り最高の美味さ。
料理としての完成度の高さには、文句の付けようが無い。
但し、中華スパイスが苦手な向きには担担麺をオススメ出来ないので、その点のみ要注意。
ご馳走様でした。