音楽家の坂本龍一さんが、3月28日に亡くなりました。

 

ニュースとして伝わったのは4月2日の夜。

長く闘病されてたので、とうとう… という気持ちと、高橋幸宏さんが逝かれてからほんの2ヵ月で、あとを追うようにというのが、YMOファンとしてはなんとも、、、嗚呼。

 

つらい闘病から解放され、安らかな眠りについた、と思うことにしましょう。

 

坂本さん… 今日は親しみを込めて「教授」と呼ばせてもらうことにします。幸宏さんがつけたあだ名です。

 

教授のスゴすぎる功績は私が語るまでもありません。世界のサカモトですから。

なので個人的に好きな曲で振り返ってみます。

 

まずは最初のソロアルバムのタイトル曲でYMOのワールドツアーでも定番だった「千のナイフ」。

私がFMから録音して聴いてた音源がYouTubeにあった。リリースはされてないはずです。頼むリリースしてくれ。。エライ人。私のテープは教授のソロの前で途切れてるんだよ。。

 

 

同じライブからと思われる「東風(TONG POO)」。

東風もいろんなバージョンがありますが。これはオリジナルより、矢野顕子のアルバム『ごはんができたよ』に収録された東風に近いアレンジです。子供の頃に聴き込んだのでこれが一番好き。リリースしてくれんかー!

 

 

YMOの中期の名盤『テクノデリック』より「Seoul Music」。

他にも「体操」「プロローグ」「エピローグ」なども好き。

 

 

YMOの散開(一時休止)前の最後のスタジオアルバム、『浮気なぼくら』の曲、「音楽」と「邂逅」のライブバージョン。『アフター・サーヴィス』収録。

 

 

 

どっちもライブ盤の方が好きですね。音楽は3人ともボーカルをとってるし、邂逅はライブ映えする曲だし。どちらも歌詞が素敵です。


教授のソロアルバムで、個人的に一番好きなのは『音楽図鑑』です。

ソロの中でも相当初期ですが。名盤だと思います、名曲揃いで。

そこから「PARADISE LOST」と「羽の林で」。

 

 

 

『音楽図鑑』はもともと10曲でしたが、のちに「完璧盤」というのが出て数曲追加されているのでどうせならぜひそちらを聴いていただきたい。追加された曲もいいので。

 

教授と言えば映画のサウンドトラックをたくさん手がけました。

『ラストエンペラー』でアカデミー賞を受賞。日本で一番有名なのは『戦場のメリークリスマス』でしょうね。

 

私が好きなのはアニメ『王立宇宙軍 オネアミスの翼』のサウンドトラック。

実は映画自体は観たことがなく、サントラだけ人から借りて聴いていた。

とてもいいんですよこれが。

エンディングテーマ「FADE」。

 

 

そして『嵐が丘』のサントラも素晴らしかった。

 

 

教授は数えきれないほどの他のアーティストへの楽曲提供、アレンジなどを手がけています。

 

 

ちょっと珍しいのはダウンタウンがGEISHA GIRLSとしてレコーディングしたものですね。

「少年」はフォークソングっぽい名曲です。いまだに普通に聴いてますよ。

彼らが共演したレアな映像です。教授なにしとんねん。。

 

 

大貫妙子さんともたくさん仕事をしています。

この「都会」って曲のアレンジがすごい。おしゃれすぎる。

 

 

そして最近知った曲なんですが「振子の山羊」。これはヤバイ。作曲も教授です。

 

 

中谷美紀さんとの曲ではこれが好き。「フロンティア」

 

 

今井美樹さんは歌が好きでアルバムをいくつか持ってます。

教授が関わった『A PLACE IN THE SUN』より「Martiniqueの海風(かぜ)」

 

 

娘さんの坂本美雨さんを、Sister Mと名前を伏せて歌手として起用したのがドラマの主題歌にもなった「The Other Side of Love」

 

 

さて、ソロに戻りまして『SMOOCHY』より「美貌の青空」。

「少年」と同じで歌詞が売野雅勇さん。

 

 

曲といい歌詞といい、退廃的で耽美的で、なんともセクシーな曲。

教授ってすごくモテたと思うんですけど、色気があったんでしょうね。

教授の独特な声が苦手という人もいるかもしれませんので、そういう方はインストゥルメンタルバージョンをお楽しみください(笑)

 

 

すごく長くなっちゃって申し訳ない。

最後に「Happy End」という曲について。

YMOの『BGM』というアルバムに入ったこの曲。

 

 

なんだかぼやっとした、よくわからない曲。

この曲を、教授はのちにピアノでセルフカバーしました。

 

 

ピアノの音をいくつも重ねて演奏しています。

まるで別の曲のように鮮やかで、こんな曲だったのか、と思いました。

タイトルの割に、重々しい曲であることは変わりないですが(笑)

 

そしてさらに、別のアレンジのセルフカバー。『THREE』に収録。

 

 

1曲をこんな風に、まったく違ったアレンジでやり続けたのって、まあ他にもあったかもしれないですけど、この曲は特に印象深かった。

だんだん磨かれてきれいになっていくような。教授にどんな思い入れがあったのか、知らないんですけどね。

 

 

好きな曲をあげればキリがないのでこのへんにしておきます。

そのぐらい、いい曲を作り続けてきた坂本龍一さん。

 

教授のすごさは、どんなジャンルでも分析して取り入れて、自分のものにしてきたところだと思います。

教授自身が、まるで音楽図鑑でした。

 

たくさんの思い出をありがとう、教授!

これからもずっと聴き続けます。

 

 

 

 

 

 

 
 

 

「12」の感想を以前に書きました。