
先日の続きです。
Jmと工場長のLaurentと週末にスキーサイトで話しをして段々わかってきました。
GOODE = 発泡エポキシ + プレス成型
Reflex = 発泡PVC + 真空成型
何が違うのでしょうか?
どちらも型を製作した上で、型にカーボンを置いていくプロセスは同じです。
まずはスキーの心材(コア)の違いから。
GOODEは発泡エポキシでReflexは発泡PVCです。
両方とも発泡ですが、GOODEはスキーに液状のエポキシを流し込み、蓋をして発泡して膨らむのを待ちます。
弁当箱を想像してください。 弁当箱の中に膨らむ液体を流し込み(どんな液体?と突込みがありそうですが、良い例えがうかびません)、弁当箱の蓋をします。 膨らむ液体は弁当箱の隅々まで広がって、弁当箱の壁に当たって膨らみきれなくなったところで、固まります。
さて、弁当箱の中の発泡エポキシの膨らみ具合は均一でしょうか? もし何らかの影響で、膨らみ方が異なれば? 気温や湿度に影響されないのでしょうか?
これがGOODEの作り方です。 でもGOODEも良いスキーです。 きっと何か職人技があるのでしょう。
Reflexの作り方は異なります。 PVCフォームとは、樹脂製の硬い部材です。 薄い板から分厚い板、角材から丸材まで、様々なものがあります。 ポイントは既に発泡して樹脂製の硬い部材になっていると言うことです。
この部材をCNGマシーン(糸鋸の非常に正確なもの)でReflexのスキーの形に切り出します。 非常に正確に切り出せますので、一回り小さいReflex Skiの出来上がりです。
切り出しには約1時間を要します。
これがReflexの心材(コア)になります。
型の中で膨らんでいくのを待って心材(コア)にしているGOODEと、既に膨らんで安定した硬い部材を切り出して心材(コア)にしているReflex。 違いますね。
では次にカーボンで作る外側です。
どちらも金型を使用しています。
GOODEは金型(雌型)の上にカーボンを敷き詰め、樹脂を垂らし入れ、発泡エポキシを入れて、カーボンの蓋をして、「GOODE」と書いた塗装済みの大きなトップシートを重ね、樹脂を更に加えて、金型の蓋(雄型)をして、ガチャコーンとプレスして完成です。
Reflexは金型(雌型)の上にカーボンを敷き詰め、樹脂を「少なめに」垂らし入れ、CNC加工済みPVCコアを入れて、ソール側のカーボンをトップ側に左右それぞれ3cmずつ折込、その上にカーボンの蓋をして、「Reflex」と書いたある小さなシールを重ね、樹脂をちょっと加えて、金型の蓋(雄型)をして、金型の中の空気を抜いて(真空成型)金型にスキーを密着させます。
これにより、Reflexのスキーの製造品質のバラつきは抑えられ、当たり外れのないスキーをトップアスリートの皆さんに提供できるのです。
ところで樹脂を少なめにと書いたのは、Reflexが軽い理由を説明したいからです。
GOODEと比較してReflexは軽いスキーに仕上がっています。 GOODE 1.4kgに対し、Reflexは1.0kg程度です。 この差はカーボンと樹脂の使用量によって変化します。
カーボンの使用量は両者共にほぼ変わりません。 差は樹脂の使用量です。
プレス成型の場合、真空成型と比べて多くの樹脂を必要とするからです。
CNC加工されたPVCコア、ボトム側のカーボンが左右それぞれ3cmずつ折り込み、真空成型。 これらによってReflexがGOODEよりも優れているかも知れない理由です。