ワイン造りのワイン会 20150318 | waterski2121のワインブログ

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~家飲みワインを中心に~

3月18日(水)、ワイン造りの仲間計27名と青山のイタリアンレストランでワイン会を実施しました。
総勢27名。14種類26本のワインを飲み尽くしました~。

NV Champagne

ビールの代わりに(?)安めのシャンパンで乾杯。
銘柄はメモるのを忘れてしまったのですが、思ったよりもレベルの高いシャンパンで満足。

☆NV Champagne



2014 L'escargot Sparkling Delaware

泡の本番はこちら。
レスカルゴという新潟のワイナリーの阿部さんがデラウエア種100%で造ったワイン。
実は先日飲んで「何て美味しい泡なんだ!」と感動したこともあり、その驚きを皆さんに味わって頂きたいと思い、ブラインドで供出。

色はきれいなロゼで、イチゴや小さなベリーの香りがふわぁっと香ってきます。
泡はきめ細かく、酸がかなりしっかりしていて、すんごくバランスが良いです。
私は初めて飲んだときに「ピノノワール?」と思ったくらい。
温度が上がるとデラウエアらしさ(?)が少しずつ感じてきますが、とにかく乾杯用としても、食事と合わせるのにも、文句無しの一本でした。

ブラインドの結果ですが、思ったよりも生産国を「日本」とした人が多かったのは驚き。
今年は日本でワインを造りましょう!と言っていたので、私の性格を見抜かれて日本を選択された方が多かったのかもしれないですね。。。

☆2014 レスカルゴ スパークリング デラウェア



2009 Lail Blueprint Sauvignon Blanc

こちらは私の好みのタイプのソーヴィニョン・ブラン。
ロワール、ニュージーランド、ボルドーとは全く違う方向性の、熟した果実を樽で熟成させたふくらみのあるタイプ。
柑橘系はもちろん、アプリコットやピーチなどの香りもあり、ソーヴィニョン・ブラン特有のGlassyなニュアンスはほんのわずかです。
酸もほどほどにあり、バランスのよい秀逸ワイン。
「このワイン、美味しい!」という声を何名かから頂きましたが、2014年に造っているソーヴィニョン・ブランはまさにこのタイプ。
どのようなワインに仕上がるのか、今から楽しみです。

☆2009 レイル ブループリント ソーヴィニョン・ブラン



2007 SONO Aldersprings Vineyard, Mendocino, Chardonnay

2007年に初めて造ったワイン。
ムルソーで一回使った樽で発酵・熟成させたものです。
ちょうど発酵している最中にサンフランシスコのワイナリーを訪問していたのですが、そのときの発酵中のジュースが甘くて複雑な味わいで美味しかったことを今でも覚えています。

このワイン、2009年1月に日本に届いたときから何度も何度も飲みましたが、樽と果実のバランスが素晴らしく、口当たりが滑らかで、どんな来客に飲ませても「これは美味しいね~」と言われてきたワイン。
あえて難を言えば、酸が控えめという点。
Alderspringsという比較的涼しいエリアのぶどうを使っていたので、マロラクティック発酵を100%しても十分酸が残るかと思ったら、意外と酸は目立ってなかったのです。
酸が控えめという点で長期の熟成に耐えるのは難しいと思っていましたが、現時点で8年熟成となるこのワイン、非常にゴージャスな香りと噛めるほどの粘性の高さが感じられます。
周りの方々からも高評価でしたし、残りの在庫6本はゆっくり楽しんでいきたいと思います。

☆2007 ソノ アルダールプリングス・ヴィンヤード メンドシーノ シャルドネ



1995 Chassagne-Montrachet, La Romanee, Maison Verget

ブルゴーニュのシャルドネにはそんなに詳しくない私ですが、パーカー氏が95-96点を付けたブルゴーニュの1級畑シャルドネということで以前思わず購入してみたもの。
とはいえ既に20年熟成となるこのワイン、どんな状態になっているのか楽しみに抜栓。
ゴールド色の液体からは、柑橘系、杏、はちみつなどの香り、そしてナッツのニュアンスも若干感じられる素晴らしい状態。
酸がワイン全体を支えており、非常に飲み応えがあって、私が今までに飲んだブルゴーニュ白の古酒としては3本の指に入るワイン(母数は少ないですが・・・)。
このような素晴らしいワインを仲間とシェアできて大満足。

☆1995 シャサーニュ・モンラッシェ ラ・ロマネ メゾン・ヴェルジュ



2012 L'escargot Pinot Noir

ロゼの泡に引き続き、日本ワイン(in 新潟)の登場。
こちらも先ほどと同じ造り手のワインで、自社畑のピノノワールを用いたワインです。
一言で言うと、「複雑で旨みのあるワイン」。
ごぼう、蓮根などの煮込み料理に合いそうです。

アルコール度数はなんと10%。
色は「ロゼワイン?」と思われてしまいそうなくらい明るいルビー色。
前後に飲んだワインと比較すると果実味はかなり控えめで、複雑な旨みのほうが前面に出ている感じ。
2015年は日本でワインを造る予定なので、今から楽しみです。

☆2012 レスカルゴ ピノ・ノワール



1993 Corton, Clos du Roi, Comte Senard

日本のピノに引き続き、こちらはコルトンの1993年。
1993年は比較的良いヴィンテージなので、期待を膨らませ香りとかぐと、、、 うん、素晴らしい!
22年経っていながらも、ベリーの果実味はしっかりとあり、熟成のニュアンスはかなり控えめで、まだまだ若々しいワイン。
旨みもしっかりあり、熟成による複雑さがよく感じられました~。

☆1993 コルトン クロ・デュ・ロワ コント・スナール



1999 Caymus Zinfandel Napa Valley

カベルネ・ソーヴィニョンで有名なケイマスの珍しいジンファンデル16年もの。
意地悪にも、このワインをブラインドで供出しました。
ジンファンデルらしい果実感は若干控えめだったこともあり、カベルネ・ソーヴィニョンと間違えた方もいるくらい、しっかりとした骨格のワイン。
2015年はジンファンデルを造るということもあり、2つめのブラインドはこのワインにした次第です(私の性格を知っている人は飲む前からブラインドで出すのはジンファンデルだろーって思った方もいたかな?)。

☆1999 ケイマス ジンファンデル ナパ・ヴァレー



2005 Ridge Vineyards Zinfandel, Paso Robles

いつ誰に出してもほぼ確実に喜んで頂けるリッジのワインを今回の会のために用意しました。
複数品種をブレンドしたLytton SpringsやGeyservilleとは異なり、Paso Roblesはジンファンデル100%。
複雑さよりは果実感が前面に押し出されているであろうと想定されるこのワインが10年経ってどう変化しているかが楽しみでしたが、いつも通り期待を裏切らないのがリッジワインですね。
ほんと、あまーいニュアンスの果実感がしっかりあり、それでもってエレガントなのは、リッジ特有かな。

☆2005 リッジ・ヴィンヤーズ ジンファンデル パッソ・ロブレス



2008 Crushpad Cabernet Sauvignon, Backbone Stagecoach Vineyard

2012年に倒産したクラッシュパッド社で造られたワインですが、我々も2007年から計6年間造り続けたこともあり、ココの品質の高さは理解しているつもり。
しかもStagecoachという銘醸畑のカベルネ・ソーヴィニョンで造られたこのワイン。
うん、予想通り。ベリーや杉などのの豊かな香り、滑らかなテクスチャーは、ど真ん中の美味しいナパワインです。

ちなみに、我々が2014年に造っているカベルネ・フランもこのStagecoach畑のぶどうから造っています。
きっと我々のワインも美味しく熟成をしていくことでしょう。

☆2008 クラッシュパッド カベルネ・ソーヴィニョン バックボーン・ステージコート・ヴィンヤード



2001 Henschke Red Wine, Abbott's Prayer

19世紀より南オーストラリアでワインを造り続けているヘンチキ家によるメルローを主体としたワイン。
シラーズは有名ですがメルローはどうなんだろう?と半信半疑に思ってはいました。
これまた予想を上回るグレードの高さ!
果実や土のようなやさしい香り、旨み、口当たりのバランスがすんごく良く、今日一番好きなワインだったかも。

☆2001 ヘンチキ レッド・ワイン アボッツ・プレーヤー



1996 Pride Mountain Vineyards Cabernet Franc Sonoma Valley

先述の通り、2014年はカベルネ・フランでワインを造っているので、今後の参考のためにカベルネ・フランのワインを準備しました。
19年熟成もので、かつ畑はソノマ(ワインを造るのはナパです)、またカベルネ・ソーヴィニョンが25%ブレンドされてはいますが、カリフォルニアのカベルネ・フランの雰囲気(?)を味わうには十分かと。
実際、ここまで11種類のワインを飲んでいて最後は味が分からなくなるというのが普通ですが、このカベルネフランは非常にパワフルかつ熟した果実がふんだんに感じられ、最後の最後まで(?)自己主張してきます。
皆さんも、このタイプのカベルネフランが造れたらいいなぁときっと感じてくれたと思います。
2014年もカリフォルニアは素晴らしいヴィンテージだったので、今から楽しみです。

☆1996 プライド・マウンテン・ヴィンヤーズ カベルネ・フラン ソノマ・ヴァレー



1983 Domaine d'Ambinos Coteaux du Layon Beaulieu

最後のデザートワインであるヴィンテージ・ポートと一緒にさっぱりとしたデザートワインも悪くないかなぁと思い、懐にもやさしい(?)ロワールのシュナンブラン種甘口ワインを供出。
ずーっと赤ワインが続いていたので、口休めというのでしょうか。甘口ではありますが甘すぎず、リフレッシュするには最高のワインでした。

☆1983 ドメーヌ・ダンビーノ コトー・デュ・レイヨン ボーリュー



1987 Rozes Vintage Port

本ワイン会の締めであり14種類目のワインは28年熟成のヴィンテージ・ポート。
ポートワインを飲む機会はそうそうないですが、芳醇な香り、コクがあり複雑さのある味わいで最後にノックアウトされました。
このポートワイン、たぶんあと何十年経っても美味しく飲めるんだろうなぁと感じるほどのパワフルさも持ち合わせておりました。

☆1987 ロゼス ヴィンテージ・ポート




今回は、カリフォルニア6種類、フランス4種類、日本2種類、オーストラリア1種類、ポルトガル1種類の計14種類を堪能しました。
1人1本程度は飲んでましたが、特にへべれけになる人はおらず、最後まで楽しむことができました。
種類が多いと酔っ払わないんだなぁと思ったのはつかの間、翌朝しっかりワインの香りとアルコールが体内に残っており、余韻を味わいながらも「ちょっと二日酔いかな?」という脱力感を感じた翌日でしたー。
ワインを揃えるのはちょっと手間ですが、またやりたいと思ってます。