息子を妊娠時、出生前診断(NIPT)を受けた

受けたというより受けさせられたといった方が正しい

35歳以上の妊婦は必須との病院方針だったからだ

出生前診断はとてもデリケートな話題で説明が難しいので、取り巻く問題については「コウノドリ」 23巻のエピソードをぜひ読んでいただきたい



出生前診断は、命の選別にもつながるので、基本は①事前カウンセリング ②採血 ③結果説明
の3回、認証施設(通常は大学病院等)に行く必要がある

当時の私はというと... 


検査の為に、3日も有給を取得するのは無理だ

と悩み、「コウノドリ」で事前学習しているからと カウンセリング無しで、
非認証施設で検査を受けることにした。
(注:私の実体験であって、決してお勧めしているわけではないです)

インターネットで検索、最寄りの提携クリニックで採血の予約をした

大学病院と違い、土曜日に予約が取れ、その点も魅力的だった

美容整形のクリニックで、いかにも儲かっていそうな内装、お金をもっていそうな30代くらいの男性医師に採血してもらい、約10分で終了

費用約23万円(保険適用外 高い!!)

ちなみに大学病院でもこれくらいかかります

血液検体は台湾にあるラボに輸送され、10日ほどで検査結果がメールで送付されるとのこと

結果はすべて陰性


きっと大丈夫だと自分に言い聞かせていたけど、やっぱり結果を受け取るまでは不安だった

通常 認証施設での検査は、21トリソミー(ダウン症)、18トリソミー(エドワーズ症候群)
13トリソミー(パトゥ症候群) のみだが、

海外のラボでは、上記3つ以外にも、全染色体の検査と性別まで確認できた

検査で男の子と特定され、早めに分かったので 名前をゆっくり考えたり、男の子用のベビー服を探し始めたりと 私は助かったが、性別による命の選別にもつながるので、日本をはじめ諸外国ではNIPTでの性別検査は実施されていない

そして自閉症や知的障害はこの検査で分からない障害だ

こんな事を考えてはいけないのだが

ふと、もし出産前に我が子が3歳で自閉症+軽度知的障害と診断されると知っていたらどうしていたか? と頭によぎった

そんなことを考える私は 最低な母親かもしれない

息子はここにいて、大切な存在だ

少なくとも産まれてから2年間は幸せだった


でもこのまま時が止まって欲しい


これ以上 定型発達児との差が開かないで欲しい


正直そう思ってしまう日もある


思っていた育児ではない

そして 将来が不安 ただそれだけなのだ


この心の闇に潰されないように 今日は早く寝よう